2016年の年頭にあたり、日本テラデータの代表取締役社長を務める吉川幸彦氏は、以下の年頭所感を発表した。

新年明けましておめでとうございます。

デジタル化やIoT(モノのインターネット)の活用に伴い、データ量の爆発的な増大およびデータの種類の多様化により、収集したデータをいかにビジネスに有効活用するかの重要性が増し、データ活用の人材育成や組織作りが始まってきています。

今までの取引データに、Webやソーシャルメディアのビッグデータが加わり、さらにセンサーデータによるIoTの活用も始まり、すべてのモノがネットワークにつながることで、新しいビジネスモデルが登場しています。自動車業界では、車に通信機能を持つ“コネクテッドカー”が普及し始め、ドライバーの行動を把握して、サービスの改善や新製品の開発に役立てたり、車載センサーデータから車の故障予知に役立てるなどの例があります。また、スマートフォンやウェアラブルからは、ヒトの行動データをリアルタイムで収集、分析し、モノとの関連性を把握して、より利便性の高い生活や、より安全な社会の実現に向けた取り組みが始まっています。

テラデータでは、従来からの統合データウェアハウス・プラットフォーム・ソリューションに加え、オープンソース・プラットフォームのHadoop、および高度分析処理に適したTeradata Asterを拡張し、多様化するデータ構造を包括的に管理する分析エコシステム「Teradata Unified Data Architecture」を強化し続けています。

また、金融、製造、流通等の産業別コンサルタント、データサイエンティストによる高度分析サービスを通じて、お客様にデータ分析からビジネス価値を提供する取組みも拡充しています。

さらに、2016年の発展に向け、IoTだけでなく、ソーシャルメディアやWebログといった各種ストリーミングデータに耳を傾け、リアルタイムに格納するソフトウェア「Teradata Listener」も発表しました。これにより、様々なシーンで発生するあらゆるデータを収集、蓄積、統合、分析する「Analytics of Everything」というコンセプトを実現するテラデータの製品技術、サービスが弊社のユニークな強みとなり、企業のデータ主導型ビジネスの実現を支援していきます。

今後も、進化するデータ分析のリーディングカンパニーとして、お客様のデータ分析でのビジネス活用をご支援し、競争力強化に貢献してまいります。

本年も日本テラデータにご支援賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。