エントリー機としてはおススメ

発表会場で実機に触れる機会があったが、4.5インチと今ではやや小ぶりとも言えるサイズはちょうどいいサイズ感で、手の小さい人でも使いやすそうだ。一方性能的には、昨年のフラッグシップ級と比較してもかなりの差を感じる。ウェブを見たりメールを送受信する、LINEを使う程度であれば問題はないが、3D表示の重いゲームなどはかなり荷が重い感じだ。そのあたりの割り切りがきちんとできるのであれば、安価なMVNOのSIMと組み合わせて、利用頻度の低いユーザー向けのスマートフォンとして運用するのにちょうどいい端末だと感じた。

ケースが樹脂製なこともあり、本体は118gとかなり軽い。手に持った感じは手触りや角の処理も適切に行われており、価格以上の質感があると感じられる

そのほかUPQは、アクションスポーツカメラ「Q-camera ACX1」の純正オプションとして、「フローティンググリップ」と「アルミサクションカップ」の販売も開始した。また、本体に同梱される「防水ハウジング」の単体販売も開始する。フローティンググリップは水に浮くグリップ、アルミサクションカップはスノーボードなどに固定するための器具で、前者はハワイなどで年越しをするユーザーに、後者はスノーシーズンのウィンタースポーツを撮影したい人向けのオプション品となる。

防水ハウジング(右:1,220円)は予備用という位置付け。フローティンググリップ(中:990円)とアルミサクションカップマウント(左:990円)はそれぞれ年末年始の行楽シーズンに間に合わせたという

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今回の発表は新製品発表というよりは、8月に発表した既存ラインナップの更新だった。まったくの新製品は、来年改めて発表するという。maker系家電ベンチャーとして注目される同社だが、最初の製品群に対しては一定の評価が与えられた反面、製品の品質や調達力などで改善を求める声もある。こうした声にどこまで応えられるのかも含めて注目したい。