説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『OSを起動せずにiPhoneの製造番号を調べられる?』という質問に答えます。

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はい、電源をオンにしてiOSを起動することなく、iPhoneの製造番号(IMEI)やシリアル番号を調べることは可能です。対象とするモデルにより方法は異なりますが、バッテリーが切れたiPhone、操作不可能な状態のiPhoneでも調べることができるので、アクティベーションロックが有効かどうかチェックするときなどに役立ちます。

iPhone 3G/3GSとiPhone 4/4sは、IMEIはSIMトレイに刻印されています。IMEIだけでなく、シリアル番号もあわせて確認することができます。SIMトレイは安全ピン1本あれば取り出せますから、手間はかかりません。

iPhone 5/5c/5sとiPhone 6/6 Plusはさらにかんたんで、IMEIは本体背面の「iPhone」ロゴ右下に刻印されています。ボディカラーによっては多少読みとりにくさはあるものの、まったく道具を必要としませんから、刻印された場所さえ把握していればいいことになります。

本体購入時のパッケージ(箱)をチェックするという方法もあります。iOS 9の動作対象機種でいうと、iPhone 4s以降のすべてのiPhoneについて、パッケージ裏側にIMEIとシリアル番号の両方が記載されています。

ただし、未開封品でないかぎり、パッケージに記載の情報とiPhone本体が一致するとはかぎりません。中古品を吟味するときなど慎重に見極めたい場合、IMEIとシリアル番号は『設定』アプリで確認したほうがいいでしょう。

IMEIやシリアル番号は『設定』アプリ以外でも確認できますが、記載場所はSIMトレイや本体背面、パッケージ裏などモデルごとに違いがあります(写真はiPhone 6)