MetaMojiは27日、建設や販売といった“現場”での使用を想定し開発したデジタルノートアプリ「GEMBA Note」iOS向けベータ版の提供を開始した。
多機能性とカスタマイズ性を兼ね備えた「GEMBA Note」
同社が提供するタブレット用手書きキーボード「mazec」は、これまでに法人700社以上、1万数千台の端末に導入実績があり、建設現場やサービス業、小売店の店頭などで使用されて好評を得ているという。同社代表取締役社長である浮川和宣氏は、これらは従来のIT化の方法では限界があった場所だと指摘する。
「今、ビジネスで『PC』と言っているのは『Office』のこと。デスクワークでは使えても、現場に求められる即時性や柔軟な処理には適さない」(浮川氏)
こうした要望から同社では、デジタルノート「MetaMoJi Note」の技術をベースに建設業界向けのデジタル野帳「eYACHO」を開発し、今年8月より提供している。建設現場で使われ続ける小型のノート野帳のように何でも書き込め、表計算やスケジュール・ToDo管理といった機能を持つ。
GEMBA Noteはより汎用に向けた製品として、多くのシチュエーションに対応できる多機能性と必要なものを選んで使えるカスタマイズ性を兼ね備えていると浮川氏は述べた。セキュリティのために他アプリからのガードを高める、機能を求めてアプリを増やすことによる管理側の労力を抑える、といったビジネス用途への配慮もその根底にある。