こんにちは、SMMLabの藤田です。

運用型広告の配信も始まり、ますます企業活用が活発になってきている“Instagram”。上手く利用したキャンペーンをピックアップしてそのポイントをご紹介します!

■【基礎知識】Instagramとは? (2015/10/30更新情報)

・写真や動画をアート作品のように、フィルタ加工できる画像共有スマホアプリ。
「フィルター加工した写真+ハッシュタグ」が20代女性を中心に人気。

・MAU(Monthly Active Users・月間アクティブユーザー数):
全世界で4億人を突破!(アメリカ以外のユーザーが75%以上)

・1日に投稿される写真は、平均約8,000万枚に増加!

参考:http://business.instagram.com/
http://jp.techcrunch.com/2015/09/23/20150922instagram-hits-400m-users-just-nine-months-after-announcing-300m/

■日本のユーザー動向データ

・日本のMAUは810万人(2015年6月末)

・1日にInstagramを複数回開く人が54%、1回開く人が25%
あわせて80%弱の人がInstagramを毎日閲覧している

・利用者が企業の投稿に求めるもの
「内容が面白い」(46%)「写真が高品質」(34%)

参考:Instagramは好きなもので溢れる空間/企業の投稿に求めるものは「量より質」
http://markezine.jp/article/detail/23277

企画内容や「話題」となったポイント、マーケティングプランを参考に、人気・拡散されるコンテンツの秘訣を探りましょう!

―――― 業界INDEX ―――――

■ 食品(大塚食品『CHiA』):サンプリング×フォトコン
■ 地域(ハワイ):複数ハッシュタグで魅力可視化
■ 小売(伊勢丹新宿店):店舗内に撮影ポイントを設置
■ EC(LOHACO):梱包資材を撮影アイテムに
■ アパレル(メディキュット):脚撮影で自撮りの抵抗感を緩和
■ コスメ(コーセー『Predia』):商品使用の泡アートをインスタで募集しTwitterで投票
■ 食品(明治『ブルガリアヨーグルト』):ヨーグルトアートで製品画像を楽しく演出

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事前サンプリングでスタートダッシュ:大塚食品『CHiA』「しぜん食感 CHiA Instagramキャンペーン

URL:http://www.shizenshokkan.com/chia/campaign.html

企業名:大塚食品株式会社(CHiA)
実施期間:2015年9月~3ヶ月連続

参加方法:公式アカウントをフォロー後、商品または食べているセルフィーを撮影して、ハッシュタグ「#CHiA」と「#プチプチ食感」を付けて投稿。

大塚食品は新製品「CHiA」のInstagramキャンペーンを実施。キャンペーンに合わせて街頭やイベント会場でのサンプリングを行い、キャンペーン参加を呼びかけました。商品の特徴である「プチプチとした新食感」を体験した人が、感想を添えてキャンペーンに参加しており、キャンペーンの初速を盛り上げた他、商品への興味喚起にもつながっています。

複数ハッシュタグで魅力を可視化:ハワイ州観光局「Instagenic Hawaii」キャンペーン

URL:http://instagenichawaii.com/

企業名:ハワイ州観光局(HTJ)
実施期間:2015年10月~

参加方法:公式アカウントをフォロー後、ハッシュタグ「#instagenichawaii」及び、投稿内容に応じた指定の追加ハッシュタグをつけて投稿。

ハワイ州観光局(HTJ)はハワイで撮影した写真をInstagramで募集する「Instagenic Hawaii」キャンペーンを実施。参加者は投稿の際に、キャンペーン用のハッシュタグ「#instagenichawaii」に加えて、「#wedding」「#family」「#beach」「#happy」といったハッシュタグを、投稿画像の内容に合わせて追加。特設ページではこのハッシュタグ毎に投稿写真がまとめられており、ハワイの様々な魅力を可視化しています。

店内に撮影ポイントを作り来店・回遊促進:伊勢丹新宿店「ファインドイセタン キャンペーン」

URL:http://www.isetanguide.com/2015/findisetan/

企業名:伊勢丹新宿店
実施期間:2015年10月~(既に終了)

参加方法:公式アカウントをフォローした後、伊勢丹新宿店店内のPHOTO SPOTマークを目印にグッとくるところを発見して撮影。ハッシュタグ「#findisetan」または「#ファインドイセタン」をつけて投稿。

伊勢丹新宿店では、店舗や取扱い製品の魅力を発見してもらう「ファインドイセタン キャンペーン」を実施。店内にオススメの撮影スポットを設定し、キャンペーンサイトでマップ表示をしたり、期間中来店者にキャンペーンのキャラクターとハッシュタグのステッカーを配布するなど、キャンペーンの目的であろう来店や店内回遊の促進につなげています。

梱包資材も撮影アイテムに活用:アスクル株式会社『LOHACO(ロハコ)』Instagram写真投稿キャンペーン

URL:https://monipla.com/lohaco/

企業名:アスクル株式会社『LOHACO(ロハコ)』
実施期間:2015年9月~

参加方法:「ロハコのある暮らし」の写真を撮って#マイロハコをつけて応募。#〇〇ロハコの〇〇を自由に入力してオリジナルハッシュタグを付けることも可能。

個人向け通販の『LOHACO(ロハコ)』は日用品を取り扱っているサービスイメージを、「ロハコのある暮らし」というキャンペーンのテーマに設定。キャンペーンに参加することを、自身の生活の中での利用シーンの想起につなげています。また、配送に使われている梱包資材の「仕切り箱」は撮影アイテムとしても利用出来るほか、そこに記載されたQRコードからも参加出来るようにするなど、サービスへの愛着が深まるような工夫がされています。

脚撮影で自撮りの抵抗感を緩和:ドクター・ショール『メディキュット』“#わたしのがんばる脚”キャンペーン

URL:http://mediqtto.jp/campaign/

企業名:レキットベンキーザー・ジャパン株式会社(ドクター・ショール『メディキュット』)
実施期間:2015年9月~

参加方法:脚を中心に写真を撮影し、「♯わたしのがんばる脚」か「♯メディキュット」をつけて投稿。

着圧ソックスブランドの『メディキュット』は、脚を中心として撮影した画像を募集することで、自撮りに抵抗がある人でも参加しやすくしています。また、公式アカウントで画像例を投稿。それを参考にして、参加条件にしていないにも関わらず、商品を着用した画像が多く投稿されています。
さらに広告モデルとなっている菜々緒さんが、Instagramで同テーマの画像を投稿したことが話題となり、PR効果も上々の様子。
参加ハードルの下げ方や盛り上げるための工夫が参考になります。

商品使用の泡アートをインスタで募集しTwitterで投票:コーセー『プレディア』泡アートを作って、沖縄へ行こう!! 泡 Art Contest

URL:http://www.predia.net/awaart/
https://fan.kose.co.jp/campaigns/2884

企業名:株式会社コーセー(プレディア)
実施期間:2015年8月~

参加方法:対象商品を使って、泡アートを制作。ハッシュタグ「#プレディア泡」を付けて投稿。

「海」に着目したスキンケアブランド『プレディア』では、Instagramで洗顔アイテムを使用した「泡アート」作品を募集。合わせて、Twitterの投票キャンペーンも実施し、「泡アート」を作らない人も参加出来るようにしています。
br> クリエイティビティを刺激するInstagramを応募プラットフォームに、直感的に反応しやすいTwitterを投票プラットフォームとして連動させている全体設計が秀逸です。また、泡アートの魅力が伝わる投稿作品を選考して表示しているため、キャンペーンサイト自体も見ていて楽しいページとなっています。

ヨーグルトアートで製品画像を楽しく演出:明治ブルガリアヨーグルト「Design Your Yogurt フォトキャンペーン」

URL:http://www.meijibulgariayogurt.com/special/campaign/design-your-yogurt/photo-cp.html
http://www.meijibulgariayogurt.com/special/campaign/design-your-yogurt/elleatable-cp.html

企業名:株式会社 明治(ブルガリアヨーグルト)
実施期間:2015年5月~毎月開催中

参加方法:公式アカウントをフォロー後、ハッシュタグ「#デザインヨーグルト」をつけてヨーグルトアートを投稿。

明治ブルガリアヨーグルトは、ヨーグルトの新しい魅力を提唱する「Design Your Yogurt」キャンペーンを実施。特設サイトを公開し、トッピングのアイディアやヨーグルトアートの作り方を紹介したコンテンツと合わせて、ヨーグルトアートの画像を募集しています。
br> 毎月抽選が行われている通常開催の他、食をテーマにしたライフスタイル・マガジン『ELLE à table』とのコラボ・コンテストも実施。ビジュアル訴求力の高いInstagramと雑誌を組み合わせることで、ヨーグルトアートの楽しさを「見せる」部分に力が入れられています。

まとめ

いかがでしたか?
br> 単にキャンペーンを開催するだけでなく、キャンペーンの前後、途中で盛り上げるための工夫を凝らす企画が増えているように感じたのではないでしょうか?共有のための仕組みがないInstagramでのキャンペーンは、Twitterでの情報拡散や投稿画像のまとめ表示、他媒体との連携など、盛り上げるための追加施策も重要ですので、ぜひご参考下さい。

本稿は、ソーシャルメディアマーケティングラボにて掲載された記事を転載したものです。

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