操作は快適

CPUにはSnapDragon 810を搭載し、メモリは3GBと、現在のスマートフォンとしては最高レベルの性能を誇る。もちろん、一般的な操作はいずれも快適だ。810は発熱性が高いCPUとして悪評を買っているが、全体的に大柄なこともあってか、会場ではそれほど影響を感じなかった。ここはある程度使い込んでから確認してみたいところだ。

右サイドに電源ボタンと音量スイッチがある、かなりオーソドックスな作りだ

外部インターフェースはUSB Type-Cで、Nexus 5Xと同じく高速充電に対応している

指紋スキャナーは背面にあるタイプ。専用チップを搭載して高速処理が可能だが、本体が大型なので結構使いづらい気がする

グラファイト以外のカラーでは面のつなぎ目が光沢のあるカット処理になっており、見た目のアクセントに加えて指もかかりやすい

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Nexus 5Xと比べてもやはり一回りキビキビした感じが強く、いかにもハイエンド機種といった感じで、普段はiPhoneのヘビーユーザーである筆者も、これならかなり欲しくなる。

気になる価格だが、32GBモデルで機種代金が78,720円(3,280円×24回)、MNPでは実質無料になるという。64GBモデルの場合は機種代金が85,920円(3,580円×24回)、MNPで実質7,200円(300円×24回)と、Googleからの直販価格(74,800円)よりはやや高いものの、月々サポートを考えれば納得できる範囲だろう。

ドコモのNexus 5Xはもちろん、iPhoneなどと比べてもかなり安い。新規・機種変の場合の価格は未定とのことだが、あまり大きく変わってしまうとせっかくの旨味がなくなるので、慎重な価格設定を願いたい。

ドコモのNexus 5Xはドコモワールドの中の異邦人という感じで1つだけポツンと浮いていたが、ソフトバンクは専用サービスが少ないせいか(iPhoneで慣れたこともあろうだろうが)Nexusシリーズとの相性がいいように感じる。ソフトバンク=iPhoneというイメージも強いが、Nexus 6Pはその間に割って入るにふさわしい実力を持った端末だ。カメラのホワイトバランスだけが心配だが、製品版までには修正されると期待している。