アイ・オー・データ機器は10月1日、新ブランド「fidata(フィダータ)」よりネットワークオーディオサーバー「HFAS1」を発表した。同日より出荷を開始している。希望小売価格は、ストレージにSSDを使用した「HFAS1-S10」が370,000円で、HDDを使用した「HFAS1-H40」が320,000円(いずれも税別)。
HFAS1は、ハイレゾ音源などの音楽ファイルを保存し、ネットワーク経由で再生するためのNAS。オーディオ専用に設計されており、制振対策や電源の強化などが行われている。500GB SSDを2基搭載した「HFAS1-S10」と、2TB HDDを2基搭載した「HFAS1-H40」の2モデルを用意。SSDはサムスン製の「850EVO」を、HDDはウエスタンデジタル製「WD AV-GP」のカスタムモデルを使用している。
筐体に2.3mm厚の底板、4mm厚の天板、E型サイドパネルなど重みのある素材を使用し、安定性を確保。ストレージの配置はフローティングマウント方式で、振動の影響を極力低減している。シャーシ内部はT型構造を採用し、剛性を向上。インシュレーターはアルミ削りだしの独自設計で、4点支持から3点支持への変更も可能だ。
メイン基板は、ストレージ制御部とシステム部に分離。電源ユニットは、システム部とストレージの電源生成回路を独立させることで、ストレージからのノイズ混入を抑制する。電解コンデンサもオーディオグレードを含む低ESR品を採用している。
楽曲データを管理するサーバーソフトには、パケットビデオ製の「Twonky Server7」を採用。楽曲をアルバムのトラック順に表示するよう、カスタマイズが施されている。また、ハイレゾ音源配信サイト「e-onkyo music」と連携しており、スマートフォンやタブレットなどで購入した楽曲をHFAS1に自動ダウンロードできる。本体サイズは約W350×D350×H64mm。質量は、HFAS1-S10が約6kg、HFAS1-H40が約7kg。