ソニーは9月18日、フルサイズCMOSセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラ「α7S II」を国内向けに発表した。発売は10月16日で、価格はオープン。推定市場価格は税別420,000円前後。なお、海外向けには9月14日に発表済みである。

α7S II

α7S IIは、2014年6月に発売され拡張ISO409600の高感度で注目を集めたα7Sの後継機種だ。有効1,220万画素の35mmフルサイズ Exmor CMOSセンサーは従来と同じだが、α7S IIでは新たに5軸手ブレ補正機構や、高耐久・低振動で静粛性に優れたシャッターメカを採用。5コマ/秒のサイレント撮影連写も可能となった。

また、14bitの非圧縮RAW保存によりダイナミックレンジを拡大。ISO感度については、常用でISO100~102400、拡張でISO50~409600で従来同様だ。-4EVの暗いシーンでもフォーカスを合わせることができる。AF測距枠は169点に増加し、従来機に比べ約2倍のAF高速化を実現している。

CMOSセンサーは有効1,220万画素の35mmフルサイズ

新開発のシャッターメカ。振動を抑えて、静粛性と耐久性を高めた

動画撮影機能については引き続き、画素加算のない全画素読み出しによる4K撮影に対応。従来は4K動画の保存先として外付けSSDを必要としていたが、α7S IIではSDカードへの記録に対応し、単体で4K動画を撮影・保存できるようになった。また、フルHD/120fpsのハイフレームレート撮影と4倍/5倍のスローモーション撮影も可能に。XAVC S形式では100Mbpsという高ビットレートの4K動画も記録できる。

有機ELファインダーはZEISS T*コーティングが施され、倍率も0.78倍にアップ。背面の液晶パネルは3型・約130万画素となり、解像度を高めている。サイズはW126.9×H95.7×D60.3mm、重量は約627g(バッテリーとメモリーカード含む)。

Vario-Tessar T* FE 24-70mmと合わせて

Distagon T* FE 35mmと合わせて

すでに発売中のα7 IIとα7R IIに、今回のα7S IIが加わったことで、α7シリーズはすべて第2世代モデルに移行した

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