Siri対応で串刺し検索が可能に

ソフトウェア面では前述したアプリの追加が大きなトピックだが、もうひとつSiriの統合が挙げられる。Apple TVにSiriが搭載され、iTunes Storeを始めとする各配信チャンネルを串刺し検索し、目的のコンテンツを探し出せるようになるというものだ。これまでは各チャンネルはApple TV上に置かれてはいるものの、一度入るとそこから先は完全に別世界という感じだったので、検索だけでも統合されるのはありがたい。

また、IoTの管理機能であるHome KitもApple TV対応となり、家中の各機器をテレビ上で確認できるほか、Siriを使って音声でオン/オフなどの制御もできるようになりそうだ。

価格は値上がり?

現在8200円(69ドル)のApple TVだが、さまざまな機能が追加され、強力にパワーアップしていることもあり、価格は値上がりする見込み。今の所フラッシュメモリの搭載量によって149~199ドルになる説と、149ドルの一仕様に統一される説がある。149ドルということは現在のほぼ2倍で、日本円に換算すると1万8000円前後になるだろうか。それだけのスペックはあると思うが、やはりこのままでは高価なため、おそらく現行モデルも引き続き併売となるだろう。その場合、App StoreやSiri対応などの新機能は新モデルでのみの対応となるはずだ。

Apple TVはテレビという、家庭内における最大ディスプレイを持ち、家族みんながアクセスするリビングに置かれるデバイスだけに、家族の情報共有ハブとしての役割も果たせるはずだ。このあたりはソフトウェアの進化次第だが、ハードウェア的には十分なパフォーマンスを持っているはずなので期待したい。