東京都・阿佐ヶ谷のTAV GALLERYにて、ショウジョノトモ 個展「スルナラY シナイナラN」が開催される。会期は8月29日~9月13日(木曜休廊)、開場時間は11:00~20:00。

同展は、アーティスト・ショウジョノトモによる9年ぶりの個展。恐怖漫画の第一人者である楳図かずおのSF作品『私は真悟』のワンシーンに強いインスパイアを受けたことをきっかけとして開催されるもので、日本未発表の作品を中心とした展示が行われる。

楳図かずおの作品『私は真悟』は、小学6年生のさとるとまりんの恋愛ストーリーで、物語中、産業用ロボットの画面には、まりんからのメッセージ「ケッコンシナイ?」「スルナラY シナイナラN」、「コドモヲツクロウ」「スルナラY シナイナラN」が打ち出される。この言葉を受け、主人公のさとるは迷う事無くキーボードの"Y"を押す。

ショウジョノトモは、この「スルナラY シナイナラN」というワードを展示タイトルとした意味について、次のように語っている。「日本には、YES、NOの他に曖昧な返事があり、それは様々な想像力に寄って、問題の暖和、逆に問題を引き起こす事もあります。日本人の気質を描き、また自分の問題と向き合っている私自身に"スルナラY シナイナラN"は変革をもたらしてくれるかもしれません。」

なお、ショウジョノトモは「永遠の子供」の魂をテーマに描くアーティスト。過去の代表作として、絵画や立体の展示のみならず、片方だけになってしまった靴下のための結婚式、テレクラboxの会話をエコロジー化するインタラクティブアートなどを開催。その独特な目線や日本人気質の表現、ビジュアルが評価され2009年-2011年スエーデンの国際ミュー ジアムに招待されてのneo七五三の展示、「crazy kawaii in paris」のオフィシャルロゴ&マスコットキャラクターを担当。現地でのライブパフォーマンスや、2人で着るDouble T-shirtプロジェクトなど、様々なメディアにて報道される。これらの作品は、アメリカのラッパーNICKI MINAJの衣装デザイン、アパレルやおもちゃ会社とのコラボレーションなどを通じ、国内外へと発信を続けている。