今秋に登場する予定のAndroidの次期メジャーリリースの正式名称は「Android 6.0 Marshmallow (マシュマロ)」になる。開発者ブログでJamal Eason氏(プロダクトマネージャー)が明らかにした。Googleは17日(米国時間)にAndroid 6.0 SDKの最終版をリリースし、開発者がAndroid 6.0のAPIレベル23をターゲットにしたアプリをGoogle Playへパブリッシュできるようにした。
Googleは今年5月に開発者カンファレンス「Google I/O 2015」で、次期Androidの開発者向けプレビュー「Android M Developer Preview」を発表、プレビュー提供を重ねてきた。Android 6.0はユーザー体験の改善を中心としたアップデートになる。1,000を超えるバグ修正によって安定性とパフォーマンスが向上し、Dozeという端末を使用していない時の電力消費を抑制する動作モードによってバッテリー動作時間が伸びる。また、端末の機能やデータへのアクセスをユーザーがコントロールできる「アプリ・パーミッション」、Google Nowをより便利に利用する「Now on tap」、アプリ同士のセキュアなリンクを実現する「アプリ・リンク」、指紋認証サポート、モバイルペインメント「Android Pay」のサポートなどを実装する。
Android 6.0 SDKの最終版はAndroid StudioのSDK Managerを通じてダウンロードする。Android Support Libraryもバージョン23にアップデートされており、アプリ・バーミッションや自動バックアップなどAndroid 6.0の機能をサポートするアプリを開発できる。Google Playは、 全てのチャンネル(Alpha、Beta、正式版)においてAPI 23をターゲットにしたアプリの受け付けを開始した。
Android 6.0 SDKは最終版だが、SDKに含まれるAndroid 6.0のシステムイメージは、まだ開発プレビュー版のままだ。サポートするデバイスはNexus 5、Nexus 6、Nexus 9、Nexus Playerなど。最終版に近いものの「一般ユーザーの利用には適さない」としている。
Googleは、Androidのメジャーリリースにお菓子の名前を付けており、これまで頭文字がアルファベット順になるお菓子を選んできた。現在の最新版であるAndroid 5.xは「ロリポップ (Lollipop)」、頭文字Mになる次期メジャーリリースについては採用されたマシュマロのほかにも、可能性としてマカロン、マフィン、ミルクシェイク、ミルキーウエイなどが噂になっていた。