多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、「SIMフリー端末を選ぶときのポイントを教えてください!」という質問に答えます。

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ひとくちにSIMフリー端末といっても、最新/ハイスペックなものからコスト最重視のものまで千差万別です。スマートフォンになにを求めるかハッキリしていないかぎり、満足する端末選びは難しいのではないでしょうか。その点を踏まえたうえで、Android OSを採用したSIMフリー端末を選ぶときのポイントをまとめてみましょう。

まずは価格です。当然、安いに越したことはありませんが、機能の充実度は価格に比例します。「高性能/最新機能全部入り」をベストの端末とすれば、そこからどの機能を引き算できるか考えるとわかりやすいでしょう。具体的には、高速通信規格「4G(LTE)」への対応(対応するものがベター)、ディスプレイの性能(解像度や液晶方式)、カメラの性能(解像度やF値)、CPUの性能(クロック数が大きいものがベター)、どの点を妥協できるかです。

電話としての機能を重視するなら、4G対応は諦めていいかもしれません。4Gに対応していなくても、音声通話とインターネットの利用には支障ありません。少なくともこの先数年は通信エリアの心配はなく、妥協しやすい点といえます。ただし、通勤時にYouTubeやHuluを楽しみたい、といった動画重視派にはお勧めできません。

カメラの性能も、妥協しやすい点といえます。スマートフォンは通話とインターネット利用でじゅうぶん、必要最低限のカメラ機能があればいい、ちゃんとした写真は一眼レフで撮るという場合には、重視する必要はないでしょう。

あまり妥協すべきでないのは、処理性能とディスプレイです。前者はCPUのクロック数とコア数、メモリ(RAM)の容量である程度推測できるため、"サクサク感"を重視するならば妥協すべきではありません。ディスプレイも、解像度(ピクセル数)とパネルサイズ次第で動画の再生品質が大きく変わります。

どこで購入するかも重要です。SIMフリー端末はMVNO各社の取り扱いが中心で、特に低価格モデルは事実上MVNOの独擅場です。同梱されるSIMカードがどのようなスペックか、契約期間と費用も計算に入れながら選択しましょう。

Android 5.0搭載端末としては最安レンジのSIMフリー端末「g01」。ただし、4G(LTE)に非対応など、購入時は"割り切り"が必要です

(記事提供: AndroWire編集部)