花火や夜景に役立つ最長256秒のバルブモード

撮影モードは、フルオートからフルマニュアルまで全11モードを用意。天面のモードダイヤルでモード選択ができ、グリップ部の電子ダイヤル、および背面のコントローラーホイールを使用して、絞りやシャッター速度の調整が行える。

機能面でのトピックのひとつは、キヤノンのレンズ一体型カメラでは初めてバルブ撮影に対応したこと。最長256秒の長時間露光が利用でき、花火などの撮影に役立つ。

ユニークな撮影機能としては、「フレーミングアシスト」をこれまでのPowerShot高倍率ズーム機から継承している。これは望遠撮影の際、鏡胴部にある専用ボタンを押すことで一時的にズーム倍率を下げて、見失った被写体を再発見しやすくする仕掛けだ。

また、人物の顔を一定のサイズに保つように自動的にズーム倍率を調整する「オートズーム」や、人物などの被写体が画面外にフレームアウトした際に自動的にズームダウンして、構図を取り直しやすくする「サーチアシスト」機能も備える。

鏡胴部にはマニュアルフォーカスボタンのほか、「フレーミングアシスト-探索」ボタンを備える

オートズームの設定画面。追尾する顔を選び、保たれる顔の大きさを「オート/顔/上半身/全身/マニュアル」から指定する

Wi-FiおよびNFC機能を搭載。スマホやタブレットと連携し、リモート撮影や画像転送などが行える

天面のダイヤル類はスピンカット処理の高品位な作り。背面のボタン類は右手側に集中配置されている

一眼レフEOSシリーズに近いメニューデザインを採用。数多くの機能がタブによって分類されている

操作ボタンのカスタマイズ画面。ダイヤルやホイールのほか、4つのボタンに関して、割り当てる機能を変更できる

シャッター速度を「BULB(バルブ)」に設定すると、シャッターボタンを全押ししている間、露光が行われる

「撮影直後のレビュー表示」では、アフタービューの表示時間を6種類から選択できる

AFはコントラスト検出方式。1点AFのほか、顔検出やサーボAFなどに対応。AFフレームサイズは「標準/小」の2段階から選択できる

MFピーキング機能では、マニュアルフォーカスの際、高コントラストの部分に色を付けて表示できる

部分の拡大表示やMF位置の記憶に対応するなど、マニュアルフォーカスに関する機能が豊富にそろっている