米Oculus VRは6月11日(現地時間)、米サンフランシスコでプレスイベントを開催し、VRヘッドセット「Oculus Rift」の製品版の実機を初披露した。製品版にはXbox Oneワイヤレスコントローラを同梱し、「Oculus Touch」というVR専用コントローラも提供する。

製品版のRiftシステムは、VRヘッドセットとトラッキングセンサーの組み合わせで使用する。ユーザーの前に置いたトラッキングセンサーがVRヘッドセットからのIR LED信号を読み取って、ユーザーの動きをVRに反映させる。トラッキングセンサーは付属のスタンドで机の上などに立てられ、また標準的な1/4-20マウントで三脚などに固定できる。

トラッキングセンサー

VRヘッドセット本体は軽量化とデザインの改良によって、開発版よりも快適な装着感を実現しているという。ワンサイズだが、ユーザーごとに頭にフィットするようにストラップで調整でき、メガネの使用も可能。VR環境の臨場感を引き出すVRオーディオシステムが統合されており、ヘッドフォンの接続などセットアップの手間なくすぐに使用できる。VRオーディオヘッドフォンは取り外すことができ、ユーザー自身のヘッドフォンとも組み合わせられる。

OculusはMicrosoftとパートナーシップを結び、多くのユーザーがすでに慣れ親しんでいるXbox Oneワイヤレスコントローラを公式コントローラとしてRiftに同梱。Xbox Oneゲームをストリーミングプレイで楽しめるようにする。

さらにOculusは、Oculus Touchコントローラを通じてVRヘッドセットとしてのRiftの可能性を開拓する。Oculus Touchは2つ1組のワイヤレスコントローラで、アナログスティックとサムパッド、ボタンに加えて、VRヘッドセットと同じようにモーショントラッキングをサポートし、微妙な手の動きやジェスチャーを活かしたVR体験を可能にする。Oculusは「これまでにないVRゲームとVR体験を実現する」としている。

Riftの製品版は2016年第1四半期に発売される予定。Oculus VRは今年後半に予約申し込みの受け付けを開始する。