QNAPの最新NASキット「TS-212P」(後編) - スマホや外出先からのアクセス、マシン間同期も簡単

パーソナルクラウドサービス「myQNAPcloud」を利用して、外出先からアクセスする

TS-212Pは、パーソナルクラウドサービス「myQNAPcloud」をサポートしており、自宅のNASをクラウドストレージ的に利用することが可能だ。本来、NASは同じLAN内からアクセスするためのものだが、myQNAPcloudを利用すれば、インターネット経由でTS-212Pにアクセスできるようになる。外出先で急遽、TS-212P内に保存したファイルが必要になった場合も、慌てずにすむ。

myQNAPcloudを利用するには、最初にWebブラウザを使って、インターネット経由で接続するための「CloudLink」アプリをTS-212P本体にインストールする必要がある。CloudLinkアプリをインストールする手順は以下だ。

まず、TS-212P本体に管理者用IDでログインし、App Centerを開く。左のカテゴリから「QTS必須」を選択し、CloudLinkアプリの「QTSに追加」をクリックすると、CloudLinkアプリのダウンロードが開始される(ダウンロード完了後に続けてインストールが始まる)。インストールが完了したら、PCでWebブラウザを開き、「myQNAPcloud」にアクセス。「Sign in」をクリックして、TS-212Pのセットアップ時に登録したmyQNAPcloud IDとパスワードを入力する。myQNAPcloudへのログインが完了したら、インターネット経由で自分のTS-212Pに接続されるので、今度はTS-212Pに登録したユーザー名とパスワードを入力すれば、公開フォルダ一覧が表示される。

TS-212Pに保存したファイルをローカルのPCにダウンロードする場合は、ファイル名の左側のチェックボックスにチェックを付け、上の「ダウンロード」をクリックすればよい。複数のファイルにチェックを付けた場合、ファイルが一つずつダウンロードされるのではなく、まとめて一つのZIPファイルとしてダウンロードされる。また、ファイルへのリンクを作成し、そのリンクをメールなどで送ることでファイルの受け渡しが可能なことも便利だ。別途メールソフトを起動する必要はなく、ファイルへのリンクを作成し、そのまま相手にそのリンクを送ることができる。