Thermaltakeのブースで異彩を放っていたのは、壁掛けスタイルの巨大なPCケース。いや、"ケース"というよりもパーツを取り付けられる"黒板"と言った方が良いような見た目であるが、壁掛けのオープンエアケースと捉えれば分かりやすいかもしれない。水冷を前提としたケースで、製品には水冷ブロックも付属する予定だという。

一見、PCケースとは思えない。中央のATXマザーボードを見ればその巨大さが分かるだろう

通常、PCケースというものは空間をうまく活用し、立体的にパーツを格納するものだが、この壁掛けケースでは、パーツが平面的に並ぶ。そのため、どうしてもサイズが大きくなってしまうが、パーツをそのまま全部見せられるのは、いかにも自作PCならではの楽しみ方だろう。

ただ、これでは一般ユーザーには、あまりにも巨大すぎる。そういうわけで、同社では平面レイアウトのコンセプトはそのままに、もっとコンパクトにした「Core P5」を開発し、これを一般向けに販売する予定。ブース担当者によれば、12,980円程度で日本国内でも発売したいとのこと。

一般販売を予定している「Core P5」。価格は安い

ケースの大きさはフルタワー程度。内部にはMini-ITXマザーボード、グラフィックスカード、3.5インチHDD×1、2.5インチSSD×2、ATX電源、ラジエータ、リザーバなどの設置スペースが用意されており、高性能な水冷システムを構築することができる。ケースは縦置きのほか、壁掛けにも対応する予定。

グラフィックスカードもこの向きになる

とりあえず普通に使う分には十分なドライブベイ

なお、アクリル製のサイドパネルが付属するが、オプションで強化ガラスの発売も検討しており、換装すれば、横置きにして、テーブルのように利用することが可能だという。いろいろ面白い使い方ができそうだ。

スタンドを取り外せば横置きもできるようになっている