グレープシティは、業務アプリケーションにおけるデータの参照や登録を行う画面の開発を支援する2種のデータグリッド「SPREAD for Windows Forms 8.0J(SPREAD)」と「MultiRow for Windows Forms 8.0J(MultiRow)」を6月24日に発売する。

同社は、今回発売されるSPREADとMultiRowの新バージョンについて、2製品の併用を製品開発コンセプトの上位概念においており、SPREADはMultiRowのようにセル選択時のスタイルのカスタマイズができるようになった一方で、MultiRowではSPREADのデフォルトスタイルの再現が可能になり、ヘッダのソートや、列選択に関してもSPREADと同じように操作することができる。

MultiRowスタイル(左)とSPREADスタイル(右)のどちらもそれぞれの製品から実現できスタイルの統一が可能

さらにSPREADでは、テーブル機能、斜め罫線、チャートの線種設定などの新機能を追加されたことにより、Excelとの互換性が向上。また、用途別入力コンポーネント「InputMan」の数値入力支援機能を使用したセル型「GcNumber」を追加するなど、アプリケーションとしての利便性が強化された。

SPREADのテーブル機能

MultiRowの新バージョンでは、伝票入力画面を作成するうえで需要の高い条件付き集計機能、付箋機能が新たに追加された。また、ページ指定印刷やCSV形式でのデータ出力にも対応。

MultiRowの条件付き集計の計算定義設定と実行結果

開発ライセンス価格は、SPREADが17万2,800円、MultiRowが12万9,600円(いずれも税込)。

2製品とも高DPIに対応しており、今夏リリースが予定されているWindows 10、Visual Studio 2015などの最新環境についても、Service Pack(無償アップグレード)を迅速に公開することで対応していく予定だという。