VAIOは21日、クリエイター向けの12.3インチWindowsタブレット「VAIO Z Canvas」を29日より発売すると発表した。内部メモリやストレージが選択できるVAIO OWNER MADEモデルと、個人向け標準仕様モデルが用意されており価格はオープン。個人向け標準仕様モデルの店頭予想価格(以下同)は税別249,800円前後。
「VAIO Z Canvas」は、OSにWindows 8.1 Pro Update 64ビットを搭載した12.3インチサイズのタブレット。同社が「VAIO Prototype Tablet PC」という呼称で、2014年10月から開発してきたモデルが製品化された形となる。
イラストレーター、漫画家、フォトグラファーなどのクリエイターをターゲットとした端末で、Adobe RGBカバー率95%を再現できる高色域ディスプレイを採用している。付属するスタイラスペンは、1,024段階の筆圧検知に対応するほか、「筆圧調整ユーティリティ」機能を搭載し、描き味を「硬いペン」「標準」「柔らかいペン」の3段階に切替えられる。パッケージにはワイヤレスキーボードも付属する。本体の横や後ろなど、作業者の任意のレイアウトで利用できる。
本体上部には、主要な機能にアクセスできる「ショートカットキーメニュー」機能や、「タッチパネル無効」機能が利用できるボタンを搭載。また側面には。有線LANや、SDカードスロットなどのインターフェースを備えている。
そのほか、「アドビ クリエイティブ クラウド」、「セルシス CLIP STUDIO PAINT」、「Corel Paiter 2015」などのクリエイティブ制作アプリの体験版がプリインストールされている。
個人向け標準仕様モデルの主な仕様は次の通り。OSはWindows 8.1 Pro Update 64ビット。CPUは、Intel Core i7-4770HQ(2.20GHz)。グラフィックスはIntel Iris Pro グラフィックス 5200。内部メモリは8GB(増設不可)、ストレージは256GB(SATA3 SSD)。外部ストレージはmicroSDXC。ディスプレイ解像度は2,560×1,704ピクセル。サイズ/重量は、幅約301.0mm×高さ約13.6mm×奥行き約213.0mm/約1,210g。バッテリー駆動時間は約7.2から8.5時間。背面には799万画素、前面には92万画素のカメラを内蔵する。
インターフェースは、Gigabit Ethernet対応有線LAN、USB 3.0×2(1基は給電機能付き)、HDMI×1、MiniDisplayPort×1、ヘッドホン出力。通信面ではIEEE802.11a/b/n/acに準拠したWi-Fi、Bluetooth 4.0に対応する。
VAIO OWNER MADEモデルには、税別399,800円の内蔵メモリ16GB/ストレージ1TB(PCIe SSD、512GB×2)構成、税別319,800円の内蔵メモリ16GB/ストレージ512GB(PCIe SSD、512GB×1)構成が用意されている。
付属のワイヤレスキーボードの主な仕様は次の通り。サイズ/重量は、幅約301.0mm×高さ約4.4mm×奥行き約213.0mm/約340g。キーストロークは約1.35mm、キーピッチは約19mm。通常は日本語配列キーボードだが、税別5,000円の英語配列キーボードも選択可能。