高いルーターにはわけがある

据え置きのWi-Fiルーターは低価格化が進んでおり、中には2,000円前後で購入できるものもある。一方、高級機には数万円から10万円を超えるものまである。この違いは一体何なのだろうか。

まず、安いルーターは対応する規格が古く、速度も遅いものが多い。規格でいえば「IEEE802.11n」までの対応で、周波数帯も混雑して速度が出にくい2.4GHz帯にしか対応していないものが多い。省略できる機能があれば、積極的に省略してくるのが低価格機の特徴だ。

これがある程度の金額のルーターになれば、最新の「IEEE 802.11ac」規格に対応し、また11acでも速度が867Mbps、1.3Gbpsと、より高い速度に対応する。そのほか、同時接続数が20~50台と多かったり、強力なアンテナを装備していたりと、価格が高いものほど、より多機能・高機能になっていくと考えていい。無理をして最上位のモデルを選ぶ必要はないが、上に行けば行くほど高い性能を期待できるのは事実だ。

モバイルルーターに関しては、そもそもキャリアへの依存性が高い端末だけに、選択肢が狭い。据え置き型と比べると、同じ世代で比べる限り、そこまで大きな価格差はないのが実情だ。対応する通信規格やサイズ、デザインなどを考慮して選択すればいいだろう。