スピーカーがPC/Tablet/Phone担当CVPのJoe Belfiore氏に変わると、Windows 10の具体的な話が始まった。ちなみにキーノートに登場したWindows 10はスピーカーによって使用するビルドが異なり、筆者が目にした限りではビルド10071、10072、10075、10105の4種類を確認した。

我々が使用可能なWindows 10 Technical Previewビルド 10061にはない新しい機能として、Belfiore氏は「ロック画面」を紹介。時間の経過とともに切り替わる画像に対して、ユーザーが「好き/嫌い」の判別をすることで、表示画像を最適化していくという。Bingのトップページを想像するとわかりやすいだろう。

さらにアプリケーションのインストールや機能の試用をうながすメッセージが加わった。たとえば、音声アシスタントシステムの「Cortana」を利用していないユーザーには、同機能の試用をうながすメッセージが現れるといった具合だ。Belfiore氏は「Windowsスポットライト」との名称で本機能を紹介している。

MicrosoftのJoe Belfiore氏

「Windowsスポットライト」と呼ばれる新ロック画面。デバイス情報アイコンが右下に移動している

Cortanaを使っていないユーザーに試用をうながすメッセージが画面左上に

Windows 10のWebブラウザ、正式名称は「Microsoft Edge」に

注目はProject Spartanの正式名称が「Microsoft Edge」になった点だ。機能的な説明はあまり行われなかったが、「IEBlog」によれば、5月5日と6日に開催する「Microsoft Edge Web Summit」や「Microsoft Ignite」で詳しく説明するという。

Project Spartanの正式名称は「Microsoft Edge」に決定した

Windows PhoneをHDMIディスプレイやBluetoothキーボードと接続して、デスクトップPCのように使用する「Continuum」も興味深い機能だ。「Productivity Mode(生産モード)」に切り替えると、スタートメニューがWindows Phoneのメイン画面のように映し出され、Excelワークシートの整理やPowerPointプレゼンテーションファイルの編集が可能になるという。目新しいアイデアではないが、多様なシナリオに対応するという観点から見れば、有用な機能になりそうだ。

Winodws PhoneにHDMIディスプレイとBluetoothキーボードを接続し、「Productivity Mode」に切り替える

これでPCライクな操作が可能になり、文字どおり生産性が向上するという。Belfiore氏は本機能を「Continuum」と紹介していた

阿久津良和(Cactus)