米Microsoftは4月24日(現地時間)、公式ブログにおいて、Internet Explorer(以下、IE)11が搭載するエンタープライズモードの機能拡張を明らかにした。エンタープライズモードは、古いInternet Explorer向けに設計されたWebサイトやイントラネットを正しく動作させるための、互換モードの1つである。Windows 8.1などで動作するIE 11のエンタープライズモードは、IE 8を対象にしていた。
新たにサポートする「IE 7エンタープライズモード」は、IE 7を想定したWebコンテンツを正しく描画できるようにと、顧客からのフィードバックを受けて搭載したとMicrosoftは説明している。今回の機能拡張に伴い、従来の「エンタープライズモード」を「IE 8エンタープライズモード」、ネイティブ描画となる「IE 11ドキュメントモード」を「エッジモード」に改称する。「エッジ」とは、次期標準WebブラウザとなるProject Spartanのメインレンダリングエンジンとなる名称だ。
加えて、「エンタープライズモードサイトリストマネージャ」に、XML出力オプションを追加することで、包括化的な管理状況を改善できるという。これらの変更は2015年4月のセキュリティ更新プログラムを適用したIE 8/9/10/11や、改善したエンタープライズモードサイトリストマネージャが必要だ。エンタープライズモードを有効にするには、グループポリシーやレジストリによる変更操作が必要となる。
一連の変更に関しては、2015年5月4日(現地時間)から米シカゴで開催する「Microsoft Ignite」で詳しく説明するとMicrosoftは述べている。