ニコン「D7200」実写レビュー - 連写性能や高感度画質がアップ

AFセンサーはD750と同じ「アドバンストマルチCAM3500II」を採用。低輝度での合焦性能もD750と同じく-3EVまで対応する。おかげで今まで諦めていたような暗いシーンでも確実にピントを合わせられる。

画像処理エンジンは「EXPEED 4」になり、常用ISO感度の上限が6400から25600へと大幅に向上。D7100と比べて、高感度でのノイズ感が2段程度キレイになった。三脚を使わずに室内で写真を撮る人や夜景スナップなどを撮りたい人にはうれしい高画質化といえる。

ホワイトバランスもより高精度になっており、今までニコンのカメラで撮った写真が少し黄色っぽいと感じていた人はこの点に注目してほしい。ピクチャーコントロールの詳細設定に加わった明瞭度と合わせて、今までよりもヌケの良いすっきりとした描写が得られる。

また、Wi-Fi機能に加えて、NFCにも対応した。あらかじめNFC対応のスマホにニコンの「ワイヤレス・モバイル・ユーティリティー」アプリを入れておくと、カメラに近づけるだけで自動認識するため、スマホを使った撮影や写真の取り込みがより快適に行える。

D7200は、バッファー容量拡大で連写に強くなり、暗い場所でもAFが合いやすく、高感度での画質もキレイになったことが特徴的。1.3倍のクロップ撮影もできるため、遠く離れた被写体を撮る人にも魅力的な製品といえる。