ソニーモバイルコミュニケーションズは20日、同社のフラグシップAndroidスマートフォン「Xperia Z4」を発表した。前モデルである「Xperia Z3」よりも薄型化・軽量化を実現しているという。今夏以降に発売を予定する。
「Xperia Z4」は、同社のフラグシップモデルとなる5.2インチAndroidスマートフォン。アルミフレームとガラス素材の組み合わせによるデザインで、コーナー部分には二重加工した樹脂を新採用し、使い込んで傷ついても輝きと色味を失いにくい構造になっているという。また、5.2インチというディスプレイサイズながら、前モデルである「Xperia Z3」(以下Z3)よりも、約0.4mmの薄型化、約8gの軽量化を実現している。
メインカメラの機能は、Z3とほぼ同等だが、フロントカメラには、焦点距離25mmの広角レンズ、510万画素のイメージセンサー Exmor R for mobileを搭載。背景とあわせた自分撮りやビデオ電話に加え、友人や家族など複数人とのグループ写真もより広い範囲を撮影できる。また、これまでメインカメラに搭載されていた、自動シーン認識や動画手ブレ補正、電子式手ブレ補正が強化された「インテリジェントアクティブモード」がフロントカメラでも利用可能となった。
そのほか、被写体を特徴的に際立たせる「スタイルポートレート」や、撮影した自分の顔を友達や動物などの顔と合成できる「ARマスク」、暗い場所や逆光時でも最適な設定に自動で調整する「プレミアムおまかせオート」機能に「料理モード」が追加されている。
オーディオ機能では、CDやMP3などの圧縮音源の解像度をハイレゾ相当にアップスケーリングする独自技術「DSEE HX」をZ3から引続き搭載している。「Xperia Z4」では新機能として、これまでの技術に比べ最大約3倍の情報量で、高音質なワイヤレス音楽再生を実現する音声圧縮技術LDACに対応する。また、手持ちのヘッドホンで一定時間音楽を聞くことで、本体がヘッドホンの周波数特性を測定し、周波数特性に応じた最適な出力を行う機能が追加されている。
「Xperia Z4」の主な仕様は次の通り。OSはAndroid 5.0。CPUはQualcomm Snapdragon 810(2.0GHz/1.5GHz、オクタコア)。内蔵メモリは3GB。ストレージは32GB。外部ストレージはmicroSDXC(128GB)。サイズ/重量は、高さ約146mm×幅約72mm×厚さ約6.9mm/約144g。バッテリー容量は2930mAh。背面には2070万画素、前面には510万画素のカメラを内蔵。IPX5/8に準拠した防水性能、IP6Xに準拠した防塵性能を備える。これまでのモデルでは、側面に充電専用端子が搭載されていたが、「Xperia Z4」では底面にキャップレスのmicroUSBポートが搭載されている。
通信面では、IEEE802.11a/b/g/n/acに準拠したWi-Fi、Bluetooth 4.1、NFCをサポートする。カラーバリエーションは、ホワイト、ブラック、カッパー、アクアグリーンの4色。
(記事提供: AndroWire編集部)