バックアップを取ることを推奨
小型化と高速化、そして大容量化を同時に実現した新おもいでばこを、発表されてから約3週間ほど試してみた。従来モデルに保存していた写真を外付けHDDにバックアップし、それを新モデルで復元する。さらに自分のスマートフォンや妻のスマートフォン、複数台のデジタルカメラに保存されている写真も次々にアップロードしていった。
おもいでばこはネットワークに接続することで、パソコンから写真を転送することもできる。筆者は、仕事の写真と子どもなど家族の写真どちらを撮る時にも、同じデジタル一眼を使用している。公私の写真が混在しているので、いったんすべての写真をパソコンへ転送後、家族の写真だけをパソコン用ソフト「おもいでばこ とりこみ・かきだしツール」を使っておもいでばこへ転送するという使い方をしている。余談だが、仕事とプライベートでメモリーカードを分けようとしたこともある。しかし、メモリーカードを入れ忘れるという痛恨のミスをしたことがあるため、できるだけ抜かないことにしているのだ。
このとき、「2015家族旅行」などイベントごとでフォルダにまとめてから写真を転送すれば、おもいでばこ上でフォルダをアルバムとして登録することもできる。パソコンやデジタル機器に詳しくない人にも使い勝手がいいおもいでばこだが、詳しくて精通している人向けにも便利な使い方が用意されているのも魅力なのだ。
完成度がアップしたおもいでばこは、ファミリーの必需品
デジタルカメラで撮った写真をすべておもいでばこで管理すると決めてしまえば、これほど簡単なことはない。スマートフォン・タブレットには専用アプリをインストールするだけで簡単にワイヤレス転送ができる。デジタルカメラで撮った写真はSDカードを挿すだけで一気に吸い出せる。
家族の写真がすべておもいでばこにあれば、幼稚園や小学校などの行事で写真が必要になったとしても、すばやくベストな一枚を探し出せる。例えば、機械に強いお父さんがパソコンで写真を管理していたりすると、お母さんのスマートフォンに入っている写真は抜けてしまっていたり、忙しい時にプリントを頼まれて、良い一枚が見つからずに対応できなかったりと、写真に関する家族間のトラブルは決して少なくない。それらも、おもいでばこで解決できる。
ホーム画面に表示される「おもいで散策」が誘いかけてくる。気をつけないと1時間以上、昔の写真を見てしまうことも…… |
写真を表示する際、一緒にExif情報も表示。スマホ写真の場合GPS情報から地図も表示できる。撮影したカメラ名も懐かしい思い出だ |
さらに、おもいでばこがあることによって、古い写真を見る機会が増えることにも触れておきたい。ホーム画面に表示される「おもいで散策」で、懐かしい写真に出会えるほか、特定の日の写真を数年分に渡って表示するといったことも簡単にできるのだ。子どもの誕生日を選べば、生まれた日、1歳、2歳……、と成長する姿を一覧できる。こういった、数年分の数百枚、数千枚の写真から条件に合った写真だけを表示するのも、おもいでばこの得意な機能だ。
たっぷりの写真を余すことなく保存できる、複数のデジタルカメラ、スマートフォンの写真をまとめて保存できる、そしてたまった写真をさまざまな条件で、自然にそしてすばやく見返すことができる。「家族」ができたら「おもいでばこ」をぜひオススメしたい。