サムスン電子ジャパンが4月23日から予約受付を開始(出荷は5月上旬から)する「Gear VR Innovator Edition for Galaxy S6」は、日本発のコンシューマー向けゴーグル型VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)だ。360度パノラマ撮影された映像など、まさにその場にいるような臨場感で見られるという。同製品の使用感をお伝えしたい。
Gear VRとは
Gear VRはGalaxy S6シリーズ専用のアクセサリーという位置付けのVR HMDだ。Gear VRはVR HMDブームに火をつけた「Oculus Rift」の開発元であるOculus社のライセンスを受けており、コンテンツも基本的にOculusのAndroid向けコンテンツが利用できる。コンテンツは発売時点で約60種類が用意される。
Oculus Riftでは左右の目に対し、微妙にズレた映像を表示することで、立体感ある映像を表示するとともに、内蔵のジャイロや加速度センサーを使って首の傾きや回転を読み取り、映像自体をその方向に動かすことで3D空間内を自由に見回すことができる。たとえば360度パノラマ撮影された映像などは、まさにその場にいるような臨場感で見られるわけだ。Gear VRの場合はGalaxy S6のディスプレイに左右の目用の映像を表示し、それをレンズで拡大して見ることになる。
それでは「ハコスコ」などのスマートフォン用簡易HMDと同じではないかと思われがちだが、Gear VRにはジャイロや加速度センサーなど3つのセンサーが組み込まれており、これがGalaxyとMicro USB経由で接続してGalaxy内蔵のセンサーと合わせて機能することで、かなり精度の高い動作追随を可能にしている。