仕事場での利用について
おそらく、外出先では、より軽く、バッテリが持ち、ある程度の性能を見込むことができるMacBook。繰り返しになりますが、「メインマシン」の場合、仕事場のデスクでもこのマシンだけを使っていくことになります。その際に、今までの15インチモデルと同じような使い方ができるかどうか、気になります。
本連載でも紹介した通り、デスクでは、MacBook Proをスタンドに載せて、外部キーボードを使って原稿を書いています。ディスプレイからは十分に離れた距離で使っていますが、これが15インチから12インチにサイズダウンする場合、現在のデスクで快適に使い続けることができるか、という問題を検証しなければなりません。かなり小さな文字での作業になるか、画面を拡大して狭い作業領域になるか、のいずれかでしょう。幸いなことに、MacBookは、本体のRetinaディスプレイと同時に、4Kディスプレイでの表示もサポートします。そのため、デスクでは4Kディスプレイに接続して、広々した画面での作業も可能になります。
しかし、その際のグラフィックスのパフォーマンスはどうなるのか。そしてUSB-Cポートのみが残された本体と、どのようにして外部ディスプレイを接続すれば最適か、といった問題も検証材料になります。
メインマシンとしての検討のために
本稿では、検証すべき点が明らかになってきました。HDビデオ編集と長いKeynote編集という、現状最も負荷の高い作業に耐えられるかどうか、そしてデスクで利用する際の実用性の2点がクリアできれば、MacBook ProをMacBookにリプレイスすることができるのではないか、と予測しています。現段階では、MacBookが向こう3年以上使うベストチョイスかどうか、結論を急ぐべきではなさそうです。あるいは、MacBook Pro 13インチモデルという選択肢も、あるのかもしれません。
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松村太郎(まつむらたろう)
ジャーナリスト・著者。米国カリフォルニア州バークレー在住。インターネット、雑誌等でモバイルを中心に、テクノロジーとワーク・ライフスタイルの関係性を執筆している。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、ビジネス・ブレークスルー大学講師、コードアカデミー高等学校スーパーバイザー・副校長。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura