アクセス性能の向上とAFのスピードアップ
使い勝手に関しては、これまでのオート主体のシンプルな操作性から一歩上に進み、より細かい機能へのアクセス性が向上した。具体的には、タッチパネルを継承しつつ、ボタンやダイヤルの数を増やしている。
撮影モードは、オートからマニュアルまで11モードが用意され、天面に新設されたモードダイヤルで切り替えを行う。絞りやシャッター速度は、シャッターボタンまわりの電子ダイヤル、および背面十字キーのまわりに配置したダイヤルでそれぞれダイレクトに調整できる。
露出補正については天面の専用ダイヤルで操作し、ホワイトバランスやドライブモードなどは背面のQボタンを押して、クイックメニューから設定する。また、シャッターボタンの横に新設した「M-Fn」ボタンと、背面の動画ボタン、ゴミ箱ボタンに関しては、割り当てる機能をカスタマイズができる。
AFには、像面位相差AFとコントラストAFを併用する「ハイブリッドCMOS AF III」を採用する。従来の「ハイブリッドCMOS AF II」からバージョンアップし、位相差AF用画素の高密度化やコントラストAF制御の改善を図っている。合焦スピードは、メーカー公称値で従来比最大3.8倍となる。
試用では、既存モデルよりも確実に高速化したAFを体感できた。動体をスムーズに撮影するのはさすがに厳しいが、スナップ程度なら大きなストレスを感じることはない。