日本HPは1月20日、アプリ開発者向けのPaaS基盤「HP Helion Development Platform」の提供を開始すると発表した。アプリ開発者は簡単な操作でアプリの実行環境を構築できる。

「HP Helion Development Platform」は、Cloud Foundryをベースにし、同社が10月に発表したOpenStackの商用ディストリビューション「HP Helion OpenStack」向けに最適化したアプリケーション開発・実行基盤。価格は52,000円(税別、1年標準時間 テクニカルサポート付)~。

オプションで24時間×週7日のビジネスサポートが付いたライセンスも用意され、こちらは96,000円(税別)~

日本HP クラウドビジネス統括本部 統括本部長 春木菊則氏

日本HP クラウドビジネス統括本部 統括本部長 春木菊則氏は、「OpenStackは多くのお客様でテストが始まっており、お客様のOpenStackへの関心は高い。お客様は今後ハイブリドクラウドを使っていくであろうから、HPはそれを構築する手段を提供していく。この製品のビジネスバリューはアプリケーションの開発者の生産性を拡大することだ。みなさんにお伝えしたいことは価格で、他社とは2桁違う。これは一種の価格破壊だ」と価格の安さを強調した。

標準のサポート言語はJava、Python、PHP、Node.JSで、これ以外の言語がは また、Dockerによるコンテナ制御やマーケットプレイス機能により、HPやパートナーのオープンソースを導入できる。

「HP Helion Development Platform」の技術的な特徴

米HP クラウドチーフテクノロジスト 真壁徹氏

米HP クラウドチーフテクノロジスト 真壁徹氏は、「リードタイムを短くし、アプリ開発者とインフラ管理者の無駄なコミュニケーションをなくしたいというのがHPの思いだ。HP Helion Development Platformでは、コマンド1発でアプリが動く環境を構築でき、インフラ管理者との無駄なコミュニケーションが発生しない。これまで3カ月かかっていたものが、5分でできるようになる」と、インフラ管理者に依頼することなく、アプリ開発者自身が環境を構築できるメリットを訴えた。