高精度なトラッキングセンサー「BlueTrack Technology」
マウス本体のボタン部分はマットなプラスチック、手のひらが乗る部分はしっとりした感触のラバー素材で、手触りがいい。全体的に汚れや皮脂が付きにくく、目立たないのも好印象だ。
トラッキングセンサーには、マイクロソフトが「BlueTrack Technology」と呼ぶ青色LEDを採用している。読み取り速度は1,200fps、解像度は1,000dpiだ。トラッキング精度には定評があり、一般的なデスクやテーブルの上はもちろん、布の上でも正確に動作してくれる。手の動きとマウスカーソルの追従性も高い。
BlueTrack Technologyという名の青色LEDセンサーを採用。写真の上側にある丸いボタンは、Bluetoothのコネクトボタン。これを長押しすることで、PCなどのデバイスから認識、およびペアリング可能となる |
BlueTrack Technologyの解説には「ひざの上でも使える」とあるのだが、マウス本体を足の上に押し当てるようにして動かすと、マウスカーソルがうまく追従しないことがある。センサー部分を気持ち浮かす感覚で、ソフトに動かすとスムーズに使えた。デニムやコットン、化繊など、生地の素材はそれほど関係ない。ただ、レーザー方式のトラッキングセンサーと違って、ガラス面の上では使えない点に注意だ。
フリック操作で高速スクロール可能な「タッチストリップ」を搭載
ボタン数は左右クリックの「2」のみだが、一般的なマウスのホイールに相当する部分に、タッチセンサーの「タッチストリップ」を備えている。タッチストリップを上下になぞって縦スクロール、中央部分をダブルタップするとホイールクリックという動作だ。タッチストリップの上または下を1タップすると、上方向または下方向への1ページスクロールとなる。
また、上下いずれかの方向に指を弾くようにフリックすると、高速スクロールだ。フリックの強さによって、スクロールのスピードと量が変わる。指を動かしてすぐに指を離すと、かなりの確率でフリックと認識されるようだ。ゆっくりスクロールしたいときやスクロール量を調整したいときは、指の移動量を小さくするか、タッチストリップから指を離さずに動かすとよい。タッチストリップはけっこう感度がいいので、少し慣れれば、物理的なホイールと同じようにスクロールできるようになるだろう。