高精度なトラッキングセンサー「BlueTrack Technology」

マウス本体のボタン部分はマットなプラスチック、手のひらが乗る部分はしっとりした感触のラバー素材で、手触りがいい。全体的に汚れや皮脂が付きにくく、目立たないのも好印象だ。

Arc Touch Bluetooth Mouseをグルッと一望

トラッキングセンサーには、マイクロソフトが「BlueTrack Technology」と呼ぶ青色LEDを採用している。読み取り速度は1,200fps、解像度は1,000dpiだ。トラッキング精度には定評があり、一般的なデスクやテーブルの上はもちろん、布の上でも正確に動作してくれる。手の動きとマウスカーソルの追従性も高い。

Arc Touch Bluetooth Mouseの裏側。電源は単4形乾電池×2本、電池寿命は約6カ月だ

BlueTrack Technologyという名の青色LEDセンサーを採用。写真の上側にある丸いボタンは、Bluetoothのコネクトボタン。これを長押しすることで、PCなどのデバイスから認識、およびペアリング可能となる

BlueTrack Technologyの解説には「ひざの上でも使える」とあるのだが、マウス本体を足の上に押し当てるようにして動かすと、マウスカーソルがうまく追従しないことがある。センサー部分を気持ち浮かす感覚で、ソフトに動かすとスムーズに使えた。デニムやコットン、化繊など、生地の素材はそれほど関係ない。ただ、レーザー方式のトラッキングセンサーと違って、ガラス面の上では使えない点に注意だ。

フリック操作で高速スクロール可能な「タッチストリップ」を搭載

左右ボタンの間にある縦長の部分がタッチストリップ。タップする場所として、上部、中央部、下部という3つのエリアに分かれている

ボタン数は左右クリックの「2」のみだが、一般的なマウスのホイールに相当する部分に、タッチセンサーの「タッチストリップ」を備えている。タッチストリップを上下になぞって縦スクロール、中央部分をダブルタップするとホイールクリックという動作だ。タッチストリップの上または下を1タップすると、上方向または下方向への1ページスクロールとなる。

手が小さい女性に軽く使ってもらった。左右ボタンとタッチストリップの縦スクロールはまったく問題なし。タッチストリップの上部と下部のタップはちょっと窮屈な印象だった

また、上下いずれかの方向に指を弾くようにフリックすると、高速スクロールだ。フリックの強さによって、スクロールのスピードと量が変わる。指を動かしてすぐに指を離すと、かなりの確率でフリックと認識されるようだ。ゆっくりスクロールしたいときやスクロール量を調整したいときは、指の移動量を小さくするか、タッチストリップから指を離さずに動かすとよい。タッチストリップはけっこう感度がいいので、少し慣れれば、物理的なホイールと同じようにスクロールできるようになるだろう。