AgICは、自社開発の「紙の電子回路」技術がNTTドコモのポスター広告に採用されたと発表した。広告は、東京都・丸の内にあるドコモラウンジにて12月18日~25日まで公開されている。

表面のイラスト

裏面の電子回路

ポスターは二重構造になっており、表面は離れた場所にいる男女がスマートフォンを通じて思いを伝えるイラストが描かれている。一方、裏面はAgICが開発した特殊マーカーを使った「紙の電子回路」となっている。サイズが縦728mm×ヨコ2060mm。

左右の男女が持っているスマホ部分(PUSH と書いてある箇所)を同時にタッチすると、背面の回路がすべて繋がりLEDが点灯する仕組みとなっている。2枚の用紙を組み合わせることでツリーに光が点灯するように演出している。

左右のスマホ部分を同時にタッチすると、裏面のLEDが点灯し、クリスマスツリーが光る

マーカーの構造には、銀のナノ粒子を含んだ特殊な伝導性インクを利用している。このインクで写真光沢紙や特殊なPET紙に文字や絵を描くと、数秒で乾き、描かれてからすぐに伝導性を示す。

この技術を広告表現に活かすことができないかということで、NTTドコモから提案があり、今回のポスター製作に至った。