鮮やかなイルミネーションで街中が輝く季節がやってきた。1型の大型センサーと明るい光学4.2倍ズームを搭載した高級コンパクトデジタルカメラ、キヤノン「PowerShot G7 X」を使って冬のイルミネーション撮影を楽しんでみよう。
「PowerShot G7 X」。キヤノンオンラインショップでの価格は税別66,800円。スペックなどの詳細は関連記事に |
イルミネーションの撮影は奥が深い。キラキラとした美しい輝きに目を奪われ、夢中になってシャッターを切っても、仕上がった写真は今ひとつ……。その場で感じた華やかな印象は損なわれ、ただ小さな光の点が写っただけの写真になってしまった。そんな経験はないだろうか。
イルミネーションを見栄えよく撮るには、ただ何となくカメラを向けるのではなく、光の輝きをどんなふうに表現したいのか、きちんと狙いを定めて撮ることが必要だ。
光学4.2倍ズームを生かしてフレーミングにこだわる
上の写真は、レインボーブリッジを背景にして、その手前に設置された光るクリスマスツリーを写したもの。高い位置に立ち、見下ろすアングルから捉えることで、奥行きと広がりを感じさせる構図を狙ってみた。と同時に、電柱や手摺り、歩行者といった余計な要素を画面からできるだけ排除し、主役であるツリーと脇役である橋の2つだけを際立たせている。
次の写真は、テレ端(最望遠)までズームアップして撮影したもの。レンズのすぐ前にLEDライトをかざすことで前ボケを作り出した。撮影ポジションは上の写真とほぼ同じだが、焦点距離を変えてプラスαの工夫を加えたことで、まったく違った雰囲気に仕上がった。
多くのイルミネーションスポットでは、撮影ポジションが限られるが、ズームを利用して無駄のない構図を選ぶことが、イルミネーションを美しく撮るための第一歩といえる。
PowerShot G7 Xは、胸ポケットにも収まる薄型軽量ボディでありながら、大口径の光学4.2倍ズームを備えることが魅力のひとつ。焦点距離は35mm判換算で24~100mm相当をカバーする。このズーム域があれば、引きの構図から寄りの構図まで幅広く選べる。
下の写真は、ズームの中間位置を利用し、気になった部分を切り取るような感覚でフレーミングしたものだ。