Talendは12月9日、統合プラットフォームの最新版「Talend 5.6」のリリースを発表した。同製品では、ビッグデータ統合の生産性とプロファイリングのための新たなベンチマークを設定し、モノのインターネット(IoT)におけるデバイスの接続性を拡張した。

また、Talend 5.6は最新のHadoop機能拡張「Apache Spark」と「Apache Storm」をサポートすることでパフォーマンスを改善し、リアルタイムかつオペレーショナルなビッグデータプロジェクトを実現する。

Apache Spark用コンポーネントを用いた画面

Apache Storm用コンポーネントを用いた画面

そのほか、ダイナミックプライシングやカート放棄の改善、なりすまし防止などの瞬間的な意思決定シナリオを可能にする、リアルタイムなオペレーションが要求されるビッグデータ処理に加え、MapReduceの処理性能が向上している。

独自のネイティブHadoopサポートのメリットを生かし、TPC-Hベンチマークのパフォーマンスは前バージョンに比べて24%、過去12カ月間で50%以上向上した。

さらに、機械が生成するコンテンツデータやIoTデバイスのサポートも同製品の目指す方向性の1つで、2つのプロトコル(MQTTとAMQP)を新たにサポートし、センサーデータが企業のリアルタイムなデータ統合に直接連携できるようにする。

同社は日本語ドキュメントの整備を進めており、その一環としてTalend V5.5を対象とした日本語マニュアルの提供を開始する。同マニュアルは、商用製品はもとよりオープンソース製品のユーザーにもコミュニティサイトを通じて無料で提供する。

商用製品の価格は190万円より(1年間単位のサブスクリプションライセンスで、保守料金を含む)。