34型の曲面ウルトラワイド「U3415W」

次いで紹介されたのは、34型の曲面ウルトラワイド製品「U3415W」だ。21:9のアスペクト比を備え、最大解像度3,440×1,440を実現。sRGB 99%の色域を表現可能だ。また、ディスプレイが自然な弧を描いた曲面になっているので、ユーザーの目からディスプレイの端までの距離が、平面ディスプレイに比べ26mmほど近くなる。焦点距離が短くなることで、眼への負担も軽減するという。

また、映し出される映像に没入できることから、映像鑑賞やゲームなどの趣味での利用はもちろん、広大なスクリーンサイズを活かして映像編集や写真編集作業、金融トレーディングなどの現場における実用性も兼ね備えている。

「U3415W」のユニークさでもある緩やかな曲面が、この写真でおわかりいただけるだろう

ユーザーの目からディスプレイの端までの距離が短くなり、何かと目を酷使する現代人の疲労低減に寄与する。迫力ある臨場感は映像鑑賞にもうってつけだろう

4K対応製品「P2415Q」「P2715Q」も食指を動かされる価格に眼が向かいがちだが、最大解像度3,840×2,160ドット、60Hzのフレッシュレートを実現しており、sRGB 99%をカバーしている実力派だ。IPSパネルの採用により、従来機種よりも画質、視野角とも向上している。

「P2415Q」

「P2715Q」

Adobe製品を用いた「なるほど納得」なデモンストレーション

ゲストとして招かれていたアドビシステムズ マーケティング本部 デジタルメディアグループリーダーの栃谷宗央氏により、Photoshop CC、Photoshop Lightroom 5を用いたデモンストレーションが行われた。

5Kという圧倒的な解像度を誇る「UP2715K」は、「例えば4Kの映像編集を行う際に、映像をフルサイズで表示しつつ作業スペースが得られるメリットがある」と栃谷氏。「U3415W」については、Photoshop Lightroom 5のサムネイル表示の情報量を見せつつ、「Adobeのために開発されたのではないか」と相性のよさについて言及した。また、複数枚数のRAW画像をつなぎ合わせパノラマ写真を作成して見せ、両製品がそれぞれ持つメリットをわかりやすく示してくれた。

5Kの「UP2715K」から「U3415W」へPhotoshopのウインドウを移動させる途中の写真。双方の映像を見比べると、「UP2715K」の描画密度の濃さ(ppiの高さ)が一目瞭然だ

「U3415W」に表示させたLightroomのサムネイル。この情報量の多さ、一度にたくさんの画像を閲覧できるのはプロ・アマ問わず、非常に大きなメリットだ

アドビシステムズ 栃谷宗央氏。両製品は「人が集まるモニタ」とのこと。オフィスでの試用時に、人がどんどん寄ってきたらしい

複数の写真をつなぎ合わせパノラマ写真を作成するデモも

高精細で圧倒的な美しさや没入感が得られる、それぞれに特徴のある4つの新製品。12月14日は12時から19時まで、15日は12時から20時まで、JR秋葉原駅電気街口改札内イベントスペースにて展示され、実際にその実力を目の当たりにする機会も設けられている。食指を動かされた方は己の眼でチェックしてみてはいかがだろうか。

イベントに足を運んで、直接その美しさを体感してほしい