活用シーンを広げる壁掛けスタイル

フラップをさらに回転させると、今度は中央に開けられた穴が活躍する。フックなどを使って吊るすことができる「ハングモード」だ。壁に掛けて動画視聴するなどのテレビ的な使い方のほか、キッチンや作業台など、タブレットを置くスペースがない場所でも活用が可能になる。普通のタブレットスタンドのように、誤って倒してしまうといったアクシデントも、これなら心配ない。

壁に掛けて使える「ハングモード」

壁面に対してわずかに下向きになり、照明の反射が抑えられている

インカメラにして鏡代わりにも

さらに、置かれたスタイルによって画面表示やサウンドを自動的に最適化する機能も搭載。例えばホールドモードなら輝度を落として白を紙の色に近づけ、文字を読みやすく。スタンドモードなら映像が映えるよう輝度とコントラストを上げ、サウンドもムービー用に変更、といった具合だ。これは手動切り替えやカスタマイズも可能だ。

様々なスタイルがあることで置ける場所が増える。ということは、使えるシーンが増えるということ。音楽やラジオを聴く時にはスタンドとハングモードを併用して、家中どこへでも持っていける。スマートフォンでこれをやると、音が通りにくい上に置き忘れて家の中で行方不明になるのだ。また、電子書籍を読む際には座ってホールド、寝転んでチルトに。ホールドやチルトでレシピアプリを検索し、調理中はキッチンの棚にハング……。というように、CPUや液晶の解像度といったスペック以上に、日常においては置き方・持ち方で使い勝手が大きく変わることを実感した。

使いたい場所で使える機動性は"置き方"がポイント。キッチンではレシピを閲覧

必要な情報を調べたり、動画・音楽を視聴するといった目的は、パソコンでもタブレットでも達成できるが、その情報をいつ使うか、どのように視聴するかという利用スタイルの柔軟性には大きな差がある。基本的に据え置かれたデスクの前、あるいはノートPCを置けるだけのスペースが確保出来る場所という制約を、タブレットは取り払った。YOGA Tablet 2はアクセサリなしで自立したり壁に掛けて使えることで、その柔軟性をさらに高めていると言えるだろう。