楽天オリジナルスマホの開発予定はなし

説明会の最後には、質疑応答の時間が設けられ、三木谷氏のほか、フュージョン・コミュニケーションズ代表取締役社長・池口正剛氏、フュージョン・コミュニケーションズコンシューマービジネス部マネージャー鈴木暁氏も登壇し、記者からの質問に回答した。

記者からの質問に回答した、(右から)鈴木氏、三木谷氏、池口氏

記者から「販売目標の1,000万台の達成期間」について聞かれると、三木谷氏は「番号の乗り換えというところがキーになってくる。どれだけ簡単にできるか。それがクリアできれば比較的短期にクリアすることも可能ではないかと思う。目安としては3年後、4年後というところ」と回答した。

「楽天モバイルだからこその強みは?」という質問に三木谷氏は「一番大きな点は9,400万人という会員数。クレジットカード等が登録してあれば、1クリックで申込みができる。それから楽天スーパーポイントを使ったサービスやキャンペーンを今後拡充させることができる。また、ブランドネームも強みだと思う。ほぼ100%近い認知度を持っているため、安心して使っていただけると思う」と話した。

「VoLTEには対応するのか」という質問には池口氏が回答。「VoLTEがユーザーに広がっていけば、我々としても対応を考える。ユーザーのニーズに合わせてサービスを広げていく」と今後の対応の可能性について説明した。

「Amazonのようにオリジナルの端末を開発することはないのか?」という質問に三木谷氏は「やはりあまり上手くいっていないということも聞くので、“餅は餅屋”だと思っている。なので我々が設計してデザインして作るということよりも、今後販売台数が増えてくれば、メーカーさんに言ってある程度カスタマイズしていただくことは可能だと思う」と、自社製の端末については予定がないことを明らかにした。

「スマートフォンなどの販売となるとリアルな店舗が必要になってくるのでは?」という質問に三木谷氏が回答。「販売自体はネット、オンラインで良いと思っている。ただし、番号の書き換えについてはリアルな店舗が必要だと思っている。そうした需要が非常に大きければ、リアル展開をしていく必要があると思っている」と、「楽天モバイル」の店舗をオープンする可能性を示唆した。

(記事提供: AndroWire編集部)