ロックオンは10月21日、エム・データとの業務連携を発表した。同連携の第1弾として、自社CMだけではなく、すべてのテレビ放映実績データを含めた分析レポートの提供を開始する。

同社が開発・提供している広告効果測定システム「アドエビス」は、インターネット広告・検索エンジンからの自然検索や、ソーシャルネットワークサービスからの流入を計測し、企業と消費者のコミュニケーションの最適化を目指す。「広告効果測定」や「ランディングページの最適化」「SEO分析」「アクセス解析」といった4つのサービスを提供しており、それぞれの課題に併せて導入することが可能だ。

広告効果測定システム「アドエビス」概要

今回、アドエビスが提供していた4マス広告とインターネット広告とのクロス分析サービス「エビスファイブ」に、エム・データの提供する「TVメタデータ(テレビ番組とテレビCMの放送実績データ)」を紐付けることにより、同社では把握しきれていなかった「テレビ放映状況も統合したマーケティング分析」を実現した。

同社によると、テレビにおけるマーケッティングの成果は、自社CMのほか、それ以外の放送も成果に大きく影響するという。例えば、競合他社のCMを見た人が同機能の自社製品を購入したり、自社製品について特集されたニュース番組を見た人が製品を購入したりするなど、自社のデータだけでは消費者の流れを把握することが非常に困難となっていた。

今回の提携で実現した分析により、自社で保有するデータだけでは想定できていなかった「テレビ全体からの影響」をより正確に把握でき、これに基づき広告の予算配分や配信タイミングの判断ができるようになる。