A10ネットワークス(A10)は9月25日、シマンテックのCertificate Intelligence Centerが A10 Thunder ADC(Application Delivery Controller)をサポートし、証明書の場所や鍵のサイズ、使用する暗号方式、有効期限といった重要なセキュリティ情報の統合化と管理の簡略化が可能になったと発表した。

A10は、シマンテックとのパートナーシップにより、何千ものWebサーバー証明書を集約し必要な鍵数の削減を実現。顧客は、各サーバーに証明書を直接インストールする必要がなく、ネットワーク内のA10デバイス上ですべての証明書をリアルタイムで可視化できるほか、証明書の有効期限切れ警告による中断回避や証明書利用の最適化、セキュリティ適用範囲内での問題解決、運用コストの削減が可能だという。

また、シマンテックのCertificate Intelligence Centerは、A10が提供する、サードパーティアプリケーションからのリモート操作でサーバーロードバランサーを管理することができるRESTベースのAPI「aXAPI」との連携とプログラミングにより、Thunder ADCがサポートする最新標準規格の利用に必要な可視化とレポーティングを提供する。

なお、SSL(Secure Sockets Layer)/TLS(Transport Layer Security)に関する新しい標準規格には、1024ビットから2048ビットへの鍵長移行対応や、4096ビットの鍵長への対応、PFS(Perfect Forward Secrecy : 前方秘匿性)やECDHE(SSLの鍵交換)などの新標準への対応、暗号トラフィックの将来にわたる解読の防止を含む。