キヤノンは9月16日、デジタルカメラ「PowerShot SX60 HS」を発表した。発売は10月3日で、価格はオープン。キヤノンオンラインショップでの直販価格は56,800円(税別)となっている。
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キヤノン、驚異の光学50倍ズームレンズ搭載デジカメ「PowerShot SX50 HS」(2012年9月19日)
2012年9月に発表された光学50倍ズーム機「PowerShot SX50 HS」の後継となる「PowerShot SX」シリーズの新モデル。2014年9月時点で世界最高クラスとなる光学65倍ズームレンズを搭載しており、望遠側1,365mm相当(35mmフィルム換算時)という驚異的な焦点距離で、遠くの被写体も大きく捉えられる。高性能なUDレンズを3枚採用した新開発のズームレンズが搭載されており、収差を抑制。広角側と望遠側で収差が異なるという課題をクリアしてズーム全域で美しい描写を実現する。
SX50 HSと同様に、「フレーミングアシスト」機能を搭載。望遠撮影時に被写体がフレームから外れてしまった場合に、レンズ横の「探索ボタン」を押すことで画角がいったん全景に引いた状態になり、ボタンから指を離すことで押す前のズーム状態に戻る。
また、望遠撮影時にカメラをしっかりとホールドして撮影するのに便利なEVF(電子ビューファインダー)を搭載。表示画素数はSX50 HSの20.2万画素から92.2万画素に向上し、より高精細な表示で被写体を確認できるようになった。
望遠撮影時に生じやすい手ブレ対策としては、撮影状況に応じて最適な手ブレ補正を適用する「マルチシーンIS」に加え、グリップを刷新。過去のキヤノン製カメラ全てのグリップを検証して開発された新グリップは、小指までしっかりと握れる形状や、手に吸い付くような革調シボ加工により高いホールド性が実現されている。さらに、レンズ横にある「固定ボタン」を押すとフレームが固定され、ブレを抑えた撮影が可能だ。
そのほか、「クリエイティブショット」や「プラスムービーオート」、Wi-Fi(無線LAN)接続機能や。NFC(近距離無線通信)機能も搭載しており、対応スマートフォンとワンタッチで接続設定を行うことが可能だ。
主な仕様は撮像素子が有効約1,610万画素の1/2.3型CMOSセンサー(裏面照射型)で、レンズが焦点距離21~1,365mm(35mmフィルム換算時)の光学65倍ズーム、開放F値がF3.4~F6.5、対応感度がISO100~ISO3200(ローライトモード時はISO6400まで対応)となっている。画像処理エンジンは最新の「DIGIC 6」を採用。
背面のモニターは約92.2万ドット・3型の液晶方式で、記録形式は静止画がJPEG、RAW、動画がMP4(MPEG-4 AVC/H.264)、動画の最大記録画素数は最大フルHD(1,920×1,080ドット)/60p、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードとなっている。バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約340枚。
サイズはW127.6×D114.3×H92.6mm、重量は本体のみで約607g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約650g。