ダイソンは4日、ロボット掃除機「ダイソン 360 Eye ロボット掃除機」を発表した。同社は2014年8月にロボット掃除機のティザー動画と思しきものを公開していたが、このたび正式に発表した。日本では世界に先駆けて2015年の春に発売する。オンラインショップでの価格は未定となっている。

新製品発表会に登場した英Dysonのエンジニアであるジェームス・ダイソン氏

「ダイソン 360 Eye ロボット掃除機」

ダイソン 360 Eye ロボット掃除機は、周囲を360度見渡して的確な掃除を行うロボット掃除機だ。本体上部に搭載したパノラマレンズで部屋を360度見渡し、自身の位置を把握。45度上を見上げるように「ライブビジョンカメラ」が1秒間に30枚の写真を撮ることで壁・インテリアなど部屋の特徴をとらえる。写真を撮影するとただちに、位置確認とマッピングを同時処理するソフトウェア「SLAM」によって360度のパノラマビューを作成する。こうして部屋の特徴を把握したら、部屋を3m四方の格子状に分割して規則正しく掃除していく。

実際に撮影したパノラマビュー

部屋を3m四方の格子状に分割して規則正しく掃除する

同社史上もっともコンパクトなサイクロンとして「ラジアルルートサイクロン」テクノロジーを開発した。パワフルながらコンパクトな「デジタルモーター V2」は最大で毎分78,000回転する。障害物を乗り越えてコース通り掃除できるように波型のゴムを採用したベルト駆動式転輪で走行するので、床のタイプにかかわらず設定したコースを速度を落とさず進むことが可能だ。吸込口は機体幅いっぱいに設置されており、一度の走行で広い範囲を掃除できる。ブラシは、静電気の発生を抑えて微細なゴミを吸い取るカーボンファイバーブラシと、ゴミをかき取る硬めのナイロンブラシの2種類。

ベルト駆動式で、障害物を乗り越えていく

無料の専用アプリ「Dyson Link」を用いてスマートフォンやタブレットから、ロボット掃除機本体に指示を与えたり、掃除スケジュールを予約できたりする。

サイズはW242×D230×H120mm、重量は2.37kg。約2時間でフル充電され、フル充電の状態から約20分の使用が可能だ。カラーはブルーとフューシャ。

充電ドックには自動で帰還する

なお、発売に先駆けてダイソン 360 EyeのモニターをWebページ上で募集している。募集期間は9月30日23時59分まで。詳細は同社のWebページを参照のこと。