オージス総研とNCデザイン&コンサルティング(以下、NCDC)は共同で、企業のスマートデバイス活用を支援するモバイルESB(Enterprise Service Bus:企業内の情報システムやクラウドサービスの連携を管理するソフトウェア)ソリューションの提供を開始したと発表した。

オージス総研とNCDCが提供する「モバイルESBソリューション」概要イメージ

スマートデバイスの普及が進み、企業でも業務における効果的な活用が課題となり、特に、フィールドサービス業務、構内/ビル内保守メンテナンス業務、営業支援業務において活用効果が期待されている。しかし、実際には、スマートデバイスを活用した新たな業務設計が難しい、既存システムとの連携が難しい、モバイルアプリケーションの設計は未経験である、などから、実現に困難さを感じている企業も多い。

これらの課題に対し、両社は、オージス総研が持つシステム連携基盤の構築/運用の実績と経験、NCDCの持つ活用業務コンサルテーションからモバイルアプリケーション開発の実績と経験を組み合わせ、効果的な活用提案からシステム構築/運用までを、ワンストップで提供し、新たな業務スタイルの確立を支援する。

提供を開始するモバイルESBソリューションは、ERPパッケージを始めとする基幹業務システムからクラウドアプリケーションまで、さまざまなシステムとアプリケーションをセキュアにスマートデバイスと連携する。ESB(Enterprise Service Bus)は、企業内の情報システムやクラウドサービスの連携を管理するソフトウェアで、メインフレームや各種パッケージソフトなどデータ形式や通信プロトコルが異なるシステムやサービス間のデータやメッセージのやりとりに利用される。

両社の役割は、NCDCがスマートデバイスの活用コンサルティング、モバイルアプリケーション開発、オージス総研はシステムアーキテクチャの設計コンサルティング、連携基盤構築、システム実装を担当。

ソリューション提供にあたり、標準として「AppPot:エンタープライズBaaS(モバイルアプリケーションの開発に必須な認証やデータ同期、暗号化、データベース自動生成などの機能を提供するプラットフォーム)」「Mule ESB(多様な企業内システムやクラウドサービスと簡単に連携できる100種類以上の豊富なコネクタを備えた連携基盤)」の2製品および両製品のコネクタを用意した。価格はコア機能部分年間利用料基本構成で420万円~。