米Microsoftは8月1日(米国時間)、学生向けITコンテスト「Imagine Cup 2014(イマジンカップ)」の世界大会決勝を7月30日~8月2日までシアトルで開催し、各部門の優勝チームが決定した。

学生向けITコンテストのImagine Cup 2014は今年で12回目

Imagine Cupは、マイクロソフトの共同創業者であるビル・ゲイツ氏の発案によって2003年より開催する学生向けの学生向けのITコンテストで今年で12回目。審査員は米MicrosoftのCEOであるサティア・ナデラ氏などが務める。

各部門の優勝は、イノベーション部門がニュージーランドチームで友人との待ち合わせを効率化するアプリ「Estimeet」、ゲーム部門はロシアチームで、町に電力を与える使命を持った火花が主人公の「TurnOn」、ワールドシチズンシップ部門がオースラリアチームで貧血を検査できるアプリ「Eyenaemia」だった。

世界中から7431の作品応募があり、世界各地の予選を勝ち抜いた33チームが決勝に挑んだ

さらに各部門優勝チームからの最終審査で、オーストラリアチームがワールドチャンピオンに選出された。チャンピオンのチームには賞金5万ドルのほか、ビル・ゲイツ氏と直接面会して作品をプレゼンする機会が与えられる。

日本からは、国内の選考会を勝ち抜いた鳥羽商船高等専門学校のチーム「かぞくぐるみ」が参加。キネクトで人体の動きをスキャンし、その様子を電話アプリのSkype経由で遠隔地にあるぬいぐるみ型ロボットに送信するコミュニケーションツールを披露したが、惜しくも入賞することはできなかった。

日本チームのメンバーは「やはり賞を取りたくて悔しかったが、世界中の参加者からインスピレーションを受けた」「世界のチームは、自己アピール力が違うと実感した」とコメントしている。

日本から参加した鳥羽商船高等専門学校のチーム「かぞく ぐるみ」