説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「iPhoneをインスタントカメラ代わりに使えますか?」という質問に答えます。

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周辺機器の組み合わせ方次第では、iPhoneをインスタントカメラ風に活用できます。当然、iPhone以外の印刷装置を用意しなければなりませんが、「撮影した写真をその場でプリントアウト」というインスタントカメラの役割を果たすことは可能です。

その方法のひとつが、AirPrint対応小型プリンタを用意することです。iOSには、同じネットワーク(LAN)に接続されたAirPrint対応プリンタを自動検出し、写真やWEBページ、PDFなどの文書を印刷する機能が含まれているため、AirPrint対応プリンタをLANに接続してフォト用紙をセットしておけば、その場で写真を印刷できます。たとえば、キヤノンの「SELPHY CP910」は簡易Wi-Fiアクセスポイント機能を搭載しているので、オプションのバッテリーを用意すれば屋外でもプリントアウトが可能です。

AirPrintに対応した小型プリンタを用意すれば、iPhoneで撮影した写真をその場でプリントアウトできます(写真は「SELPHY CP910」)

iPhoneを懐かしいポラロイドカメラ風に活用できる小型プリンタもあります。富士フイルムの「instax SHARE SP-1」(スマホ de チェキ)は、iPhoneをひとまわりほど大きくしたボディながら、乾電池で駆動(AC電源も使用可)するためどこにでも持ち運ぶことができます。専用紙を使いますが、インクは必要ありません。

使い方はかんたん、App Storeから専用アプリをダウンロードしてiPhoneとWi-Fiで接続し、目的の写真を選び十数秒待てばプリントアウト完了です。用紙はカードサイズ(86×54mm)のみ、プリントアウトから10分ほど経たなければ発色が安定しない点さえ注意すれば、パーティーやイベントで活躍することでしょう。

専用アプリを用意しiPhoneとWi-Fiで接続すれば、ポラロイドカメラのように写真を印刷できます(写真は「instax SHARE SP-1」)