シャープは8月5日、4K(3,840×2,160ドット)表示対応の液晶テレビ「AQUOS(アクオス) U20」シリーズを発表した。50V型(LC-50U20)と40V型(LC-40U20)の2サイズがラインナップされ、いずれも発売は9月10日。価格はオープンで、推定市場価格はLC-50U20が30万円前後、LC-40U20が23万円前後だ(いずれも税別)。

左が50V型(LC-50U20)、右が40V型(LC-40U20)

大型モデルが多い4Kテレビにあって、パーソナル向けを意識してサイズを抑えたモデル。設置時のスペースに配慮し、スリムフレーム(狭額縁)デザインを採用することで、40V型モデルでは、2006年モデルの32V型(LC-32GH2)の97.2cmという幅より小さな90.1cmを実現している。また、スリムフレームとすることで、映像への高い没入感も得られるように配慮された。

HDMI2.0やコンテンツ保護規格のHDCP2.2に対応。HEVCデコーダーを搭載しており、2014年5月に発表された「AQUOS UD20」シリーズと同様に、NTTぷららが提供する映像配信サービス「ひかりTV」において2014年10月より予定されている4Kビデオ・オンデマンドサービスを利用することも可能だ。「AQUOS 4Kレコーダー TU-UD1000」を接続して4K試験放送(Channnel 4K)を視聴することもできる。

ブルーレイディスクや現行のデジタル放送など、2K(フルHD:1,920×1,080ドット)以下の解像度の映像を表示する際も、「AQUOS 4K-Master Engine PRO」がアップコンバートした高精細画質を楽しめる。サウンドは4.5×10cmの大口径バスレフ式スピーカーBOXを搭載し、スリムデザインながら迫力ある音を奏でる。

本体下部に大口径バスレフ式スピーカーBOXを搭載

チューナーは地上/BS/110度CSデジタル×各3基を搭載し、USB接続の外付けHDD2台に裏番組を同時録画できる。USBメモリやホームネットワーク経由で動画、静止画、音楽を視聴するのに便利な「コンテンツマネージャー」、リモコンのボタン1つで本製品に保存されている高解像度写真をBGM付きで表示させられる「スライドショー」ボタンなどを備える。ネットワーク機能面では、無線LAN接続機能、Miracast、Bluetooth接続機能を搭載する。

共通する主な仕様は、表示画素数が3,840×2,160ドットで、視野角が上下・左右ともに176度、バックライトがエッジ型LED、実用最大出力が10W×2となっている。なお、「AQUOS UD20」シリーズとは異なり、モスアイパネルは採用されていない。接続インタフェースはHDMI入力×4系統、D5入力×1系統、ビデオ入力×1系統、音声出力×1系統、ヘッドホン出力×1系統、光デジタル音声出力×1系統、USBポート×2基、LANポートを備える。

消費電力はLC-50U20が約173W、LC-40U20が約125W(待機時はいずれも0.1W)、年間消費電力はLC-50U20が154kWh/年、LC-40U20が127kWh/年、サイズはLC-50U20がW112.3×D26.5×H71.1cm、LC-40U20がW90.1×D23.2×H56.3cm、LC-50U20が約22.5kg、LC-40U20が約17kg(サイズ、質量ともにテーブルスタンド装着時)。