QUADRACは、7月11日付で、産業革新機構を割当先とした約7億円の第三者割当増資を実施したことを発表した。

QUADRACはクラウドサービス向けサーバー製品の開発・販売や、次世代人体通信技術の開発等を手がける企業。同社は今回の増資を受けて、サーバー製品「Q-CORE」のマーケティング強化と、次世代人体通信技術「CCCC」の事業化を進めるとしている。

Q-COREは、リアルタイム・マス・トランザクション処理に特化したサーバーで、FeliCa認証機能を標準搭載している。リアルタイム・マス・トランザクションはリアルタイムな処理を必要とするトランザクションが集中する状況を指す用語で、Q-COREは秒間1000以上のトランザクションを遅延なく処理できるという。

CCCCは人体を媒介にした通信が行える近距離通信技術で、この技術をウェアラブル端末に活用すれば、手や足でセンサーに触るだけで各種認証を行ったり、データを受信したりすることが可能になる。

また、セイコーソリューションズも同社への出資を決定しており、近々増資を実施する予定だという。