ソフトバンク・テクノロジー(以下、SBT)は7月8日、同日に開催した取締役会で、ミラクル・リナックスの株式を取得し、子会社化することを決議したと発表した。

これにより、個人株主が保有するミラクル・リナックスの既存株式の58%をソフトバンク・テクノロジーが取得する。株式の譲渡実行日は、2014年7月31日の予定。

両社は、ミラクル・リナックスの持つオープンソースに関する技術力と、SBTおよびSBTのグループ企業の事業との親和性も高く、特に今後需要拡大が見込まれるIoTやクラウド事業の分野において、先進的で付加価値の高いサービスが提供できると見込み、資本提携を行うことにした。

資本提携の目的として、各社がそれぞれ持つOSSへの知見や技術、ノウハウの融合により、顧客企業に向けてOSSを活用した先進的なサービスを提供する。

組込み/デジタルサイネージ分野では、SBTグループ会社のノウハウを集結させたIoT/M2M市場に向けたトータルソリューションの提供(セキュリティ、OS、ミドルウェア/アプリケーション、Webサービス、データ分析、フォントなどのソリューション)、IVIメーカへ向けた、顧客アプローチの拡大を行う。

クラウド分野では、エンタープライズ向け統合運用管理ソリューションのノウハウをミラクル・リナックス製品(MIRACLE ZBX/Hatohol)へ取り込み、統合運用管理に向けたOSSエコシステムの構築を行う。

Linux/OSS分野では、ミラクル・リナックスが持つLinux/OSSの技術をSBTのソリューションと組み合わせ、応用技術範囲を拡充する。