コニカミノルタは7月7日、同社の医療機関の診療をさまざまなかたちで支援するICTサービスプラットフォーム「infomity」において、新たに臨床試験支援システム「Trial BOX」を開発し、2014年7月より「臨床試験支援サービス」を開始したことを発表した。これにより同社は、イメージングを専門とする医薬品開発支援業務受託機関事業(CRO:Contract Research Organization)への参入を果たすこととなる。

臨床試験支援システム「Trial BOX」は、海外で使われている医薬品が未承認であったり承認が遅れたりする「ドラッグ・ラグ」の早期解決を目指し、画像や画像判定業務に関連する試験情報をオンラインで収集・管理し、画像判定の支援を行うシステムで、同サービスでは、同システムに、臨床試験の画像判定業務に対する専門的なノウハウやサービスを併せ、効率が良く、質の高い画像判定業務を実現・支援するサービスを提供する形で提供される。

「Trial BOX」を使用して提供されるため、依頼者(製薬会社など)、実施施設(医療機関)、判定医も、画像判定業務に係るデータの入出力や情報の共有化をオンラインによって行うことができるようになるという。

また、これまでFAXやメールで行われていた試験情報の登録や問合せ、宅配便による画像データの送付、制限された場所や日程で実施されていた画像判定など、アナログ的に行われていた臨床試験業務をオンラインで実施できるようになるため、業務の効率化が実現可能となる。

なお、今後はCRO大手のイーピーエスと連携したサービスの提供も予定しているとのことで、コニカミノルタでは、相互のサービス補完による顧客メリット向上を目指していく予定としている。

「臨床試験支援サービス」の概要