既報の通り、フィンランドのFuturemarkは6月12日に、3Dベンチマークソフトである3DMarkに、新たにSky Diverというシナリオを追加した。これについての詳細をもう少し紹介したいと思う。
Sky DiverはDirectX 11ベースのベンチマークで、ゲーミングノートあるいはミッドレンジのPC向けのものとなる。ただしSky Diverは従来のFire Strikeほどの高い性能は必要としないとしており、そのため両者は今後も並行して利用されることになる。
実のところ、Fire StrikeはDirectX 11向けといいつつも異様に負荷が高いベンチマークであり、これまでミッドレンジ向けとして提供されてきたCloud Gateと比べると、要求される描画能力が格段に高く、結果としてのベンチマークスコアが一桁違う、なんてことがザラだった。
もちろん、両者の結果は直接比較できないから、それはそれで意味はあるのだが、余りにも負荷が高すぎて、特に統合型GPUでは性能差が明確に出ないという傾向はFire Strikeで大きく、もう少し負荷が低いDirectX 11対応ベンチマークが必要と判断されたのであろう。
これもあってか、Sky Diverは明確にFire Strikeの下のポジションにあるとされている。具体的には
- Fire StrikeのOverall Scoreが2800未満であれば、Sky Diverを利用すべき
- Sky DiverのOverall Scoreが12000以上であれば、Fire Strikeを利用すべき
という形でのガイドラインが示されている。デモ画面そのものは公式にYoutubeに上がっているのでご覧になった方も居られよう。では、さらに具体的に見てみたいと思う。
Download & Install
まずダウンロードとインストールだが、3DMarkの最新版はFutureMarkのページなりSteamなりから入手可能だ。バージョンはv1.3.708となっていた。
インストールは特に従来と差は無い(Photo01)。ちなみにSky Diver以外のBenchmarkそのものにはUpdateは無いが、3DMarkそのものが改定されているので、旧バージョンを利用しているユーザーも新規にインストールとなる。
さて、起動すると最初に登場する画面そのもの(Photo02)には違いがないが、テスト選択画面のレイアウトが大きく変更になっている(Photo03)。
各項目の"Run"以外の場所をクリックすると、こんな具合(Photo04)に設定がスライドして示される構造だ。ただ、見かけはともかくとして設定できる項目とか設定内容そのものは、従来と全く変わらない。
で、問題のSky Diverそのものであるが、Test画面は単にDemoも一緒に実施するか否かだけだが、Customではもう少しいろいろな設定が可能である(Photo05)。実行後は、RESULTSでスコアが表示され(Photo06)、Detailではさらに細かい状態も示される(Photo07)が、このあたりは以前と殆ど変わらない。