ちょっとしたことでもスマホに記録できるメモアプリ。iOS 7に標準搭載されているアプリは動作が軽く、なおかつiCloudの同期やGmailとの連携ができる点が便利だが、入力できるのがテキストのみのため使っていて物足りなさを感じるユーザーが多いのではないだろうか。SNS投稿や原稿作成などを行ないたい場合、以前紹介したテキストエディターアプリを使うという方法があるものの、記録用として使いたい場合は画像やWEBクリップなど様々なデータを併せて記録できる多機能型メモアプリを導入しておきたいところだ。

有名なアプリとしてはEvernoteがあるが、最近ではすべてのプラットフォームで無償版がリリースされたMicrosoft OneNoteも注目を集めている。果たして、機能や使い勝手はどう違うのだろうか? 今回は、両アプリを保存できるデータからノート形式、WEBクリッピング、共有、OCRと5つの面から機能と使いやすさを徹底比較していこう。

扱えるデータの種類は?

EvernoteやOneNoteといった多機能メモは、プレーンテキストだけでなく文字や画像、図形といったデータをノートに張り付けて保存することが可能だ。ただ、どんなデータが使えるのかはEvernoteやOneNoteとで違いがある。モバイルアプリから入力できるデータは以下の通り。

■Evernote

  • テキスト(打ち消し線、下線、斜体、太字、マーカー)

  • 文字列(左揃え、中央揃え、右揃え)

  • カメラで撮った写真

  • カメラロールの写真

  • 音声

  • リスト(番号なし、番号付き、チェックボックス)

■Microsoft OneNote

  • テキスト(下線、斜体、太字)

  • 文字列(左移動、右移動)

  • カメラで撮った写真

  • カメラロールの写真

  • リスト(番号なし、番号付き、チェックボックス)

この比較だけ見てみるとEvernoteの方ができることが多く見えるが、OneNoteのPC版では図形や描画、タスク用のシール、さらにはExcelのスプレッドシートなどもノートに貼りつけられる。使えるデータの種類に関して言えばOneNoteの方がはるかに多い。

張り付けられるデータの種類はOneNoteに比べて多くないものの、モバイル版でもPC版同じように利用できるのがEvernoteの長所

OneNoteのPC版ならExcelのスプレッドシートを貼りつけることが可能。ただ、モバイルアプリで取り扱えるデータの種類は限られている