日本国内での実店舗は8店目となるアップルの直営ショップ「Apple Store, Omotesando」のオープンを前に、12日、プレス向けの内覧会が実施された。

Apple Store, Omotesando

Apple Store, Omotesandoは、2014日6月13日午前10時にオープンを予定しているが、それに先立ち、プレス向けの内覧会が実施された。また、オープンにあわせてAppleのシニアマーケットディレクター・Denny Tuza氏が来日、詰め掛けた報道陣にスピーチを披露した。

Appleのシニアマーケットディレクター・Denny Tuza氏

日本国内でのApple Store実店舗はこれで8店目となるが、そもそも、銀座店がAppleにとって初の米国外での出店であった。Tuza氏は「東京はAppleにとって特別な場所。表参道は、もっとも華やかなストア」と述べる。

周辺には安藤忠雄が手がけた表参道ヒルズなど、有名な建築が並ぶ。「それらに触発され、本当にすばらしいストアを作ろうと考えた」という表参道店は、MacやiPhoneを陳列した1階と、アクセサリやジーニアス・バーが並ぶ地下1階という構成。店舗正面に貼り込まれたガラスパネルの総面積は500平方mで、高さは9.5m。1枚のガラスの大きさは国内のApple Storeでは最大となる。このガラスパネルのおかげで、店内でも表参道の活気とケヤキ並木の美しさを感じることができる。なお、店舗側面にはハナミズキが、店舗裏にはツタが植えられている。

スタッフは125人、新しく加わったメンバーもいるが、多くは都内各店舗での経験者とのことだ。チームメンバーのうち3人は、11年前の銀座店のオープンからこの仕事に携わっている。チーム全体で11カ国語を話すので、世界各国から訪れた顧客に対応できるという。

表参道店は無料サービス用のスペースが日本国内のApple Storeで最大規模とのこと。地下1階に設置された国内初の「360度ジーニアス・バー」ではユーザーとジーニアスが横並びになってよりパーソナルな体験が可能になる。また、こちらも国内初提供となる「Pro Labs(プロラボ)」は、「Aperture」「Final Cut Pro」「Logic Pro」といった業務用アプリケーションのトレーニングコースで、それぞれ4回のセッションで構成される。

その他、毎日実施されるワークショップ、パーソナルセットアップなどが提供されるほか、キッズ用のプログラム、年間を通して特別イベントも開催されるとのことである。

「多くの小売店は、単に商品を販売して終わりだが、Appleはそこからが始まりである」とTuza氏は話す。そこから一生続くユーザーとの関係が始まるのだ、と。

1階はMac本体やiOS端末、Apple TVやiPodなどが陳列されている

1階の天井部から吊り下げられた巨大なAppleロゴ

地階に伸びる螺旋階段はガラスとスチール製。Apple Storeでは、世界初となるデザインだとのこと

地階、奥は「360度ジーニアス・バー」。その手前にはワークショップスペース、パーソナルトレーニングのコーナーなど。「Pro Labs(プロラボ)」もここで展開

アクセサリコーナーには、先頃、Appleへ移籍したDr. Dreが手がけるBeats Electronicsのヘッドフォンやスピーカー、Y's WRAPやMichael Korsのバッグなどが

表参道店でしか買えないアクセサリも用意している(写真のBeats ElectronicsのスピーカーやiPhoneケースなど)

Apple Store, Omotesandoの住所は東京都渋谷区神宮前4-2-13、地下鉄・表参道駅のA2出口を出てすぐ、以前はマクドナルドなどが並んでいたところだ。営業時間は月曜日~日曜日、午前10時から午後9時まで。オープンを記念して5,000着の特製Tシャツがプレゼントされる(先着)。明日のオープンにはAppleファンならずとも、是非、足を運んで頂きたい。

アップルが公開した表参道店の映像