ズームは3日、PCMレコーダー「H5」を発表した。発売は6月下旬で、希望小売価格は税別30,000円。場面に応じてマイクを取り替えることができる。

PCMレコーダーのH5。液晶はバックライト付LCD(128×64ドット)

H5にはXYマイクが付属し、オプションとしてMSマイク、ショットガンマイク、TRS/XLRコンボ端子アタッチメントを用意する。XYマイクには、ハンドリングノイズを低減するショックマウント機構を採用しているほか、最大入力音圧が140dB SPLで大きな音も収音できる仕様だ。電源には単3形電池×2本を使用する。

また、入力にはL/R入力とTRS/XLR入力×2(インプット1/2)を装備。環境音とナレーションなど、一度に4トラックまでの録音が可能だ。L/R入力では、通常の録音と同時に-12dBの録音レベルで別ファイルにバックアップ録音でき、通常の録音が歪んだ場合に差し替えられる。

記録メディアはSDカード(16MBから2GB)、SDHCカード(4GBから32GB)。出力は、ヘッドフォン端子とラインアウト端子を搭載し、ビデオカメラなどに音声信号を送りながらのモニターができる。PCとのUSB接続では、カードリーダーとして機能するほか、2 IN / 2 OUTまたは4 IN / 2 OUTのオーディオインタフェースとしても利用可能。なお、Windows環境で4 IN / 2 OUTとして使う場合は、ズームのWebサイトで提供されるドライバが必要となる。

従来の「H」シリーズに搭載されていたチューナーやメトロノーム、再生速度 / ピッチの変更などの機能も引き続き備え、リモコン(有線)も使用できる。本体サイズはW66.8×D62.2×H42.1mmで、重量は176g。SDカード(2GB)、単3形電池×2、USBケーブル、XYマイク(XYH-5)が付属する。